FAZE Type-S
FAZE(~を口もきけないほどびっくりさせる、慌てさせる、気後れさせる、恐怖心を起こさせる、困らせる、心を騒がせる、苛立たせる)
結局、寄る年波には勝てず、本当の面白さを知るには、あまりに短すぎるほぼ6ヶ月で、KLXは手放すことになってしまった。1,000kmも走ってない…、新車でオーナーになってこんなにちょっとしか走らないで手放すのは初めてだ。
とは言うものの、正直、体がついていってないのは明らかだったし、大きな事故やトラブルになる前に思い切ったのは正解だろう。走っている瞬間は本当に楽しいのだが、いざ交差点などで一旦停止しなくちゃいけなかったりすると、とたんに緊張しちゃうバイクってやはり乗っちゃいけないってことだと思う。
とは言うものの、田舎での一人暮らしには、平日はいいとして、土日は買い物だのなんだのと、やはり「足」が必要。KLXは手放しても、後釜をどうするか…という問題がある。
しかし、こんなことになるとは思っていなくて、突然過ぎて候補がまったく浮かばない。要するに、もうスポーツバイク、というか、とりあえずオフロードバイクと言う選択肢はなしだろう。ヤマハのセローとか、XTあたりなら…というスケベ心が湧かなくもないが、やはりKLXよりは小さいとは言え、倒れやすさ、倒したときに起こせない問題を考えると敬遠せざるを得ない。
唯一、倒してしまっても、起こせそうかな?と思えるのが、trickerなのだが、このバイクで走行中に事故ったわけだし、新鮮味のない点が大きく減点。足つきもベタベタでほとんど倒す可能性がないというのは、そうとうプラスなのだが。
なんて、候補を探した結果、足つきがベタベタで、ほぼ倒すことがないと考えられるビッグスクーターたちから選ぶしかないかって感じになってきた。「走らない」というのは、それだけでまぁ安全だし(笑)。
で、実は、この道はSkywaveからKLXに乗り換えるときにも通ったのと同じ道。ただし、あの時は骨折した左足の不安もずいぶんなくなって、前と同じようにスポーツバイクで軽やかに走りたい、走れるはず、という動機だった。そのため、候補には挙がったビッグスクータークラスだったが、基本的にあまり上位にくることはなかったわけだ。
今回は、その淡い夢が打ち砕かれた結果の、再選考会ってことで、逆に上位にかつて候補となったバイクたちが上がってきた。その筆頭が、Suzukiのジェンマ。
いまどきのビッグスクーターとは一線を画するデザインで、さらに、そのコンセプトが面白い。ドライバーシートとタンデムシートとに段差がないフルフラットシートで、そのせいもあってか、ホイールベースが長いうえに、そもそも車高も低いので、全体に『低い』デザインとなっていて、それがなかなかかっこいい。KLX選択時も、けっこう興味はあって候補に挙がっていたのだが、レッドバロンで実車を見ると、インパネがなんだか、あまりにもちゃちいと言うか、子供のおもちゃみたいなデザインでかなりがっかりしてしまったりしていた。
が、今回、ビッグスクーターにするしかないかも、と思い出したら、俄然、このジェンマに乗ってみたくなったのだ。そういうわけで、2日前から、ほんの今朝までは「次はジェンマしかないっ!」って勢いだった。
そのつもりで、今日は、雨が上がったお昼前くらいに意気揚々とレッドバロン粕屋店に向かったのだ。ところが、ある程度予想はしていたが、ネット上でのジェンマ中古販売価格と比較すると、けっこう高めの値段。新車で買って半年のKLXを下取りに出しても、さらに15万以上の追加を迫られる始末。新車だったりしたら、その2倍でもまるで足りないって始末。ま、もちろん「乗り出し」としての計算ではあるが。勝手な予想で10万程度までなら手出しも仕方ないくらいの軽い気持ちだったので、これにはちょっと参ってしまった。そこまで「ジェンマじゃなくちゃ、やだ、やだ、やだ~」ってわけではないのが、話がややこしくなるもとなのだ。
で、自分の中で第2候補だった、HONDAのFAZE。昨年の夏に新発売ってことで、中古はあまり出回っていない。出回っていても、新古車であまり安くないらしい(もともとが価格低めなので、値引きしろが少ないんだろう)。ジェンマ新車ほどではないが、これまた10万とかじゃまるで話にならない。
というわけで、ここでもう話は完全にリセット。逆に手出し10万としたら、選択肢として、何があるのってことになる。
レッドバロンのにいちゃんが、まず薦めたのが、レッドバロン取り扱い中の「ヒョースンMS3-250D」一応、乗り出しで12万くらいでなんとか~って言われたが…。う~ん、さすがにちょっと国産車と比較するとかなり厳しい品質。メーターパネルとか、紙に印刷して貼ってあるんかいみたいなデザインで、まるで琴線に触れるところがない。これに、あと12万出せと言われても、無理~。
で、とりあえずリセットして、一から考え直すために、レッドバロン店内に展示中の新車・中古車を見て回ることにした。まず、目に付いたのが、「フォーサイト」の中古車。
見てのとおり、現在のビッグスクーターブーム前の、いわゆる原付型スクーターをそのまま大きくしましたというデザインだが、スリムかつコンパクトでなかなか悪くない。そのせいでシート下のスペースはフルフェイス1個を入れるともう一杯だが、それでも、ジェンマよりは「そのほか」を入れる余裕があるのだそうだ。すでに生産終了品ではあるが、悪くない。展示中の中古車は価格も安く、これならおそらく手出しなしかあってもほんの少しですむくらいの価格設定だった。
あ~、フォーサイトかな~と思いつつ、他の展示を眺めていたのだが、自分の微妙な斜め上な要求を満たしてくれて、さらにお値段も手ごろっていう車体はまるでない。おにいちゃんが「年式は古いですが、AX-1とかは?」と薦めてくれたのだが、昔乗っていたので…ってことであっさり却下。それに、結構大きくて重く、倒れやすさの観点からもきびしいよね~、足つきはそこそこ悪くなかった記憶があるけど、っていうか、若いころは少々の足つきの悪さはあまり気にならないんだよね、体がきびきび動くから…。
そうしているところに、にいちゃんが「FAZEの展示品がありますから、見てみませんか?」と悪魔の囁き。まぁ、サイトの写真とかを見る限り、デザイン的には好きになれそうになかったし、価格的にも守備範囲外なので、見るだけ見てみるかなぁくらいの気持ちで、FAZEの展示車のところに(2階だったので、階段を上って)導かれてみることにした。
展示してあったのは、FAZE Type-Sに純正オプションパーツのモリワキマフラーなど4点を装備した特別仕様車。さすがにヒョースンとは比較にならない高品質。また、この純正パーツがでしゃばり過ぎないシックさで非常におしゃれ。というか、オプションパーツは置いておいても、FAZE自体が…琴線に触れてきちゃっている気が…。と思って、にいちゃんに断ってから、ちょっと跨ってみた、で、車体を起こしてみた…、あぁ~、これが失敗でした、間違いでした、こんなことしなけりゃよかったよ。
なぜなら、この瞬間、ビリビリときてしまったのだ、久しぶりに「このバイクいいよぉ~」というあの感覚が。ランツァが納車されて近くの駐車場でちょこっと乗り回したとき以来の感覚かもしれない。いわゆるスクーターとは違うライディングポジションで、またがってハンドル握ったときの感じがめちゃめちゃ気に入ってしまった。このライディングポジションの違いについては、カタログなどには触れてあって、すでに自分も「文言」としては知っていたのだが、いざこうして実際に跨ってみると、その違いが「言葉以上の違い」であるということを実感できる。2年間乗ったSkywaveとは明らかに違う「バイクに乗っている」感。実際、走ってはいないので、走り出したときにこの違いがなんぼのもんなのかはわからないが、自分にはこの違いはかなり「効いてしまった」。
しかしだ…、何しろ新車で、type-Sというミッション系に特別な仕掛けがある高い方バージョンに、純正オプションパーツ4点を付加している特別仕様車、お値段は70万弱。「あうっ」って感じだ。この装備にしてはかなり頑張っている値段だったりするのかもしれない、Type-sだというだけで、64万弱で、純正パーツ合計で軽く10万は超えたりするのだから。それに、これは、最初の見せ値としてで、ここから実際はそれなりに引かれるわけでもあるわけで。
で、さんざん悩みました。値段交渉も自分なりにがんばってみたけど、自分は基本的に交渉下手。だいたいは営業系にいちゃんにしてやられるパターン。今回も、善戦むなしくやられちゃった感がありありだが、何しろこのマシンが大いに気に入ってしまったというのが最大のウィークポイント。当初の予定の約4倍の出費で乗り換えることになってしまった。
どうなることかと、思っていたThinkPad X200sの買い手が見つかったりして、ちょっと太っ腹になりすぎていたかもしれない。X201sの支払いは依然としてあるのに…。
というわけで、多分1週間後の納車になる予定。
さすがに、これだけ「漏れ」が激しいと、そろそろ貯水タンクの底が見えてきているので、多分蛇口も強めに締められるのでは?と淡い期待を抱いていたりする。
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