揺れるフォーサーズ
いわゆるオリンパスカメラファン界隈では、日本に限らず世界中で話題なのが、「オリンパスはフォーサーズをどうするのか?」というもの。ちょっと前ならば、オリンパスがカメラに関して、フォーサーズ規格をどうこうするなんて考えもしなかったし、だから話題すらならなかったのだが、何しろE-620以降、国内ではフォーサーズ関係の製品の発表・発売が全くない。
その間には、E-P1, E-P2, E-PL1と3機種のマイクロフォーサーズ機と複数のマイクロフォーサーズ規格のレンズの発売と発表が行われたわけであるが、「だからこそ」なのか「にもかかわらず」なのか、フォーサーズについては全く音沙汰がないのである。
オリンパスのサイトによると、E-620の発売は2009年3月20日だそうだが、すでに丸1年経過したことになる。E-620カメラ本体に関しては、毎年モデルチェンジが必要という気もしないし、現在でも十分魅力的なスペックだと思うが、問題なのはEシリーズ全体として、新しいボディもレンズも発売はおろか発表すらなく、それどころか、多くのフォーサーズファンが長い長い長い間待ち続けている竹クラスになると思われるZuikoDigital100mm Macroが「開発予定」…って、後退しているし…なんてこともあったり。
そういうわけで、もしかするとオリンパスは「フォーサーズをやめて、マイクロフォーサーズ一本で行く」と宣言しちゃうのでは?という「懸念」が各所で騒がれている真っ最中だ。
そのきっかけになったのが、オリンパス・アメリカ(なんて名前じゃないと思うが)の何ちゃらマネージャーという、それなりのポジションにある人物が「フォーサーズは2年以内に完全ミラーレスシステムに移行する」なんて無茶なことを公式な場で発言。正確でかつ詳細な内容はここ。
これをきっかけにファンの間で、実はくすぶっていたと思われるオリンパスのフォーサーズへの取り組みに対する不満や不安が各所で噴き出してきた、そして、それはもう2ヶ月以上になるが、納まる兆しを全く見せず、未だにああでもないこうでもないと議論されていたりする。
確かにフォーサーズシステムが曲がり角なのは確か。自分的にも、手持ちのフォーサーズシステムについては、そろそろ整理整頓したいと思っていたところだ。マイクロフォーサーズ一本というわけにはいかないので、システム全体をなしにしちゃうと言うのはさすがに無理だが、ボディだけで4台あるというのは異常というか、過渡期にありがちなどっちつかずモードで一時的にこうなっているだけという感じであって、特にマイクロフォーサーズ導入後は、ますますフォーサーズシステムの位置付けが先鋭化してきたと思う。
自分のフォーサーズシステムについて、課題というか考えなくちゃいけないのは
- E-3クラスのボディは必要か?(E-30クラスか、E-620クラスで代替できないか)
- E-4xxクラスのボディは必要か?(マイクロフォーサーズボディで代替できないか)
の2点である。こうしてあげてみると、要するに小型方向へのシフトの検討ということになるのがよくわかる。秋にはE-3の後継機が出ると言われているが、これがE-3を大幅に超える機能性があるか、あるいは、何が何でもほしい画期的なボディとなっていて、さらに大きさがE-30とE-620の間くらいの大きさ・重さであれば、第1の課題にはこれを当てるだろうし、さらには第2の課題までカバーしてフォーサーズボディはその1台に集約してしまってもよい。
結局、課題1と2は根がいっしょで、実はフォーサーズボディは1台で何とかならないか?という思惑があるのだが、それは、「コンパクト」が重視される場面は全部マイクロフォーサーズに任せちゃいたい。そうじゃない場合、特に位相差AFが是非必要という場合をフォーサーズとしたいが、それでもボディはハンドリングに支障がない範囲でなるべく小さく、という虫のいいことを考えているから。
実は、Lumix G1のできの良さから、Zuiko DigitalのフォーサーズレンズでAFが利くならG1でもいいやというくらいの勢いなのだが、残念ながら、ほとんどのZDレンズではMFのみとなる。あ、実は無条件に全部MFになるのかと思っていたら、ZD 9-18mm(マイクロじゃない方)は、アダプタ経由でもG1でちゃんとAFが働くのをいまさら発見した、これを使わない手はないな。
しかし、それでも問題があり、パナボディではボディ内手ぶれ補正がないという点。これは、特にZDに限らずSIGMAも含めて、望遠系レンズを使用する場合にかなりの障害になる。となると、やはりどうしても、ボディ内手ぶれ補正があり、ファインダーを覗いてちゃんとAFできる従来の一眼レフスタイルのボディが望まれる、位相差AFかコントラストAFかにはそれほどこだわりがない、スポーツ系の速いAFが求められるような被写体が守備外であるというのが大きいのだと思うが。で、そういうボディを求めるとなると、結局オリンパスしか選択肢がないってことになってしまうので、そういうニーズに応えてくれるボディをオリンパスには是非出してもらいたいと思う。まぁ、そうでなければ、やはりE-30か、あるいはE-620ということになるが、どちらにするか、はかなり微妙だ。
とにかく、パナソニックがマイクロフォーサーズに注力し、けっこう「いい」選択肢が増え、さらにオリンパスまで、フォーサーズそっちのけでマイクロフォーサーズにリソースを集中してしまうと言うことになって、一番右往左往しているのは実はユーザーたちなのかもしれない、時分も含めて。
とりあえず、何らかの決着をつけてもらわないことには、変なもぞもぞ感が解消されず気持ち悪いったらありゃ~しない、そんな気分。
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