オーディオ
ShureのSE-215
あぁ、こうして自分の時間があって、好きに使える幸せを噛みしめていたり(笑)。
なんてこと言っていたら、やっぱり家庭を持つなんて出来ないんだろうなとも思ったり…。家族のために時間を使うこと=時間を好きに使えるとなっちゃうと、本当に幸せなんだろうけれど。と、またまた出だしからタイトルとは関係ない話になってるな。
SE-215というのは、前にも書いたかな、Shureのイヤホンで、Shureにしては珍しくBA型ではなくて、ダイナミック型のイヤホンだったりする。であるが、けっこうユーザーの評判がいいと言うこともあって、魔が差してしまった。送料込みで8,000円弱というのは、なかなかお買い得ではあるが、果たして自分の嗜好にマッチするかどうか?
まず、知ってはいたが、ポチったときには全く意識していなかったのが「Shure掛け」の問題。写真のようにケーブルを耳たぶの上方から後ろ方向へ回して懸けるようにするのが、いわゆるShure掛けなんだけど、これがなかなかぴたっと決まってくれない。こんなんで、例えば会社帰りにバス停に向かう道すがらイヤホンを装着するなんてことが出来るんだろうか?と心配になる。また、このShure掛けが決まらないことも、要因の一つなのかもしれないが、装着感が非常によろしくない。イヤーピースがしっかり耳穴にはまったという感じがしないのだ。そのせいで、音の出口が遠く、音圧も漏れてしまうため、低音がまるで響かないし、高音も変にシャカシャカして、実際鑑賞に耐えない。
イヤホン本体を指で押さえてやると、そうそう悪くない音がするので、おそらく素性自体は悪くないと思うのだが、とにかくこの耳にぴたっと来ない状態ではどうしようもないというのが正直な感想。
その後、ピースをウレタンフォームのものに変更し、装着前に、フォームを指でぎゅうぎゅうにつぶしてやり、小さくしてから耳穴に突っ込んで、その後指で押さえてフォームが素の形状に戻り、自分の耳穴の形にフィットするように膨らむのを待つと、フィット感がばっちりというのを、どこかで見て(と言うか、今までフォーム製のピースってこんな風に使うってことを知らなかったので、基本あまり使ったことがなかった)、その方法を試してみると、装着感は劇的に改善された、まだShure掛けそのものへの違和感は残っていたが、それでも215から聞こえてくる音が、そうかこういうイヤホンなのかとわかる感じのちゃんとした音になったのは確か。
実は、このフォームのピースを試す前に、ShureのSEシリーズ用に別売している「トリプルフランジ」という3段の鏡餅状になったイヤーピースを注文していた。装着感が劇的に改善するというレビューなどをみて、試してみることにしたのだが、amazonでは3セットで2,000円弱というお値段。いやいや3セットも要らないし…。と言うことで、e-イヤホンで、一組700円弱(送料無料)というのを見つけて注文したんだけど、まぁ、それにしても、これで700円か~っていうお値段ではある。
このトリプルフランジイヤーピースは製造過程の都合なのかと推測されるが、イヤホンに付ける側(耳穴側の反対側)が長くパイプが出ている。これを適当な長さに切って使うらしいのだが、どのくらい着るかっていうのは、おそらくどこにも書いてない。で、切りすぎたりしたら、取り返しがつかないので、とりあえず半分くらい、鏡餅の一番下のお餅の半分くらいになる感じで切って、装着して見た。まず驚くのは、そのしっかりした装着感、しっかりしたというか耳にしっかりハマっちゃって、外すときも簡単には外せないくらい似なる。ところが、この状態で音楽を鳴らすと、いやはや全然ダメ。完全にトンネルの向こう側で音が響いている感じで、低音がどうとか、高音がどうとか言う話ではなく、音楽になってない…。この段階では、イヤホン本体の音の出口が、イヤーピースの穴のかなり奥の方にある状態で、それがこの極端なホール状態を招く原因だったと思われる。
そこで、さらに残っていたパイプ部分を半分くらいにして試してみたが、あまり改善せず、結局パイプ部分のほとんどを切り取って、これ以上は通常の文具のはさみでは切れませんってくらいにしてみた。そうすると、けっこう響く感じが和らいだようだったが、ここでフォームイヤーピースと変えて比較してみると、やっぱりかなり「変な」音だった。改善はしているが、とてもまとも音とは言えない。実際、イヤホン自体の音の出口も、イヤーピースの穴からまだちょっと遠い感じだ。
そこで、最後にはカッターを使って、パイプ部分を全部切り取り、それどころかちょっと掘り下げているくらいの感じにしてみたのだが、これはかなり効いた。と言うか、ようやくちゃんとした、このSE-215の音を聞くことができるようになった。装着感もばっちり。それとともに、Shure掛けも、耳に懸ける部分の針金(?)をどんな感じで曲げたらいいかとか、試行錯誤しているうちにちょっとわかってきた感じもあって、全体的に装着感が安定してきた。ただし、問題は付け外しが、やっぱり気軽ではないってこと。それなりに面倒というか、手間がかかるので、何か他のことをしたり、注意を逸らしながら、装着するというのは出来そうにない。
で、肝心のSE-215の音だが、今まで経験してきたイヤホンと決定的に違うのは、楽器の音が、耳穴の外側から聞こえるものもあると言うこと。音場が広いというのだろうか、楽器が鳴っている空間が明らかに自分の頭の大きさより広く、外側から音が聞こえる。まぁ、それほど離れているわけではないが、少なくとも、耳の外側にあるイヤホン本体で響いている音を感じることが出来るのは確か。
これはなかなか新鮮で、今までイヤホンの音場は基本的に自分の頭蓋骨の内部にしか存在しないように思っていたが、耳の外側で楽器が鳴っている感じがするというのは、悪くない。どちらかというと、ヘッドホンに近い感じの聞こえ方なのかもしれない。また、前にも書いたと思うが、音の粒の一つ一つはちゃんと描写しているが、かりかりしていなくてどれも、とても自然な聞こえ方をするっていうんだろうか。MDR-EX500の音が、割と、こんなに解像しているんだぞ、どうだすごいだろうっ!ってこれ見よがしに「いい音」を気取っているのに対して、そういう気取りというか、わざとらしさがなく、ややもすると、全然すごくないというか、当たり前に鳴っている感じに思ってしまいそうだ。
正直なところ、実はMDR-EX500の音の方が、個人的には好きかなって気はするが、この「大人のShure」の音も悪くない。実は、haiga氏のバランス出力ポタアン用にMDR-EX500はバランス出力対応に改造するつもりなので、アンバランス用の主力イヤホンが、このShureになりそうだ。しかし、実際Shureがけのイヤホンをしている人を町中で見かけたことがほとんどない、多分だいぶ昔に一回だけ見かけたことがあるような…。ので、ちょっと恥ずかしかったりもするが、ちゃんと装着できると安定していい音なのも確か。まぁ、しかし多くの人がこのShureイヤホンの最初のハードルを越えられずに脱落しているんだろうなぁという気がする。
「理解しながら…」改め「FET差動HA」ってことにしようかな
タイトル通りなんだけど、「理解しながら作るヘッドホン・アンプ」の付録基板で作ったヘッドホンアンプ…っていくらなんでも長すぎるし、アンプそのものの形式や性質を表しているわけでもないので、「FET差動HA」って略すことにした。さらには、作者殿への敬意を示すために「ぺるけ式」と前置するのが、この形式のヘッドホンアンプを作成されたり、話題にされている方々の間での習わしとなっているようで、自分の場合、全然その末席にもおこがましくて近寄れないが、その習わしに従わせていただこうと思う。
この「FET差動HA」はその名の通り、FET(ってこれがまた普通にはわからない略語だな…)すなわち、Field Effect Transistor 電界効果トランジスタを使用したアンプってことになる。アンプって「増幅器」のことで、入力された信号を「増幅」するのが仕事だが、小さい入力信号に変化を、大きな出力信号の変化とする機能の一番プリミティブな部分を担っているのが、かつては「真空管」であり、今は「トランジスター」ということになる。そういえば、ちょっと前にトランジスターに代わる新たな「増幅機能」を持つ何かが発見か発明家されたようなことをスラドで読んだような気がしたが気のせいだったかな。
で、ただオーディオ用のアンプでは、この小さな信号を、大きな信号に反映させるときの「正確さ」が求められる。それどころか、入力信号のよくない部分を補正して増幅してくれないか?くらいの勢いで性能を求められる(笑)。そういうわけで、この増幅機能を持つプリミティブなトランジスタだの真空管だのを組み合わせて、より複雑で規模の大きな回路にして、その回路への入力と、増幅結果がより好ましいものになるように、創意工夫が凝らされて「オーディオアンプ」が作製される。大きなスピーカーを駆動するアンプの場合は、それだけ増幅率も大きく、悪い部分も増幅されてしまうので、(逆に大局的には細かいところは大きな音に隠れてしまうという面もあると思う)、それらを補正したりするために、いろいろいろんな付加的回路も付け足されて規模も大きくなりやすい(らしい、っていうか、そんな気がする^^;)。
それに対して、ヘッドホンアンプの場合、逆にそれほどの増幅率を求められないが、ヘッドホンで聴くため、スピーカーで聴く場合に比して、ノイズやちょっとした音の変化に、聴く側が敏感になってしまうため、正確さというか、素直さというか、そういう部分はよりいっそう求められる(と思う…)。
例によって脱線しまくりだな。ま、いいかー。もう少し続けると、このトランジスタを組み合わせた増幅回路部分を1個のICにまとめてしまったものが、いわゆる「OPアンプ」で、このOPアンプのIC一個で複数のトランジスタを組み合わせた回路全体と同じ働きをしてくれる。そういうわけで、自作のヘッドホンアンプの多くは、このOPアンプを使用することで部品点数を大幅に減らすことで作製を容易にして、かつ性能を一定水準以上に安定させることに成功している。
最初に頒布キットで作製したnabe氏の「低電圧HPA」も、LME49721というoPアンプを使用したもので、性能もここで取り上げている通り、個人的には非常に満足している。ところが、この「ぺるけ式FET差動HA」はOPアンプを使っていない。素のFETとトランジスタで回路を組んでOPアンプ相当の増幅回路を実現しているわけだ。こういう実現方法を「ディスクリート」という、まぁ「コンクリート」の逆ですな。
ディスクリートだから、どうとか、OPアンプだからどうとか、言えるような知識や経験はまるでないので、どちらの場合も、それぞれなかなかいい感じに音楽を聴かせてくれる。ただ、ぺるけ式FET差動HAの場合、電源が12Vと言うこともあるのか、出てくる音楽に余裕があるところが、感じる違いだろうか、これはディスクリートとかOPアンプとかには関係ない部分だし。もちろん、この違いの原因が電源の余裕のためなんて、誰も言っていない、個人的な「感じ」でしかないわけだが。
ところで、前々回の記事だったろうか、ちょっと触れたのだが、haiga氏のページで頒布されているバランス式出力のポタアンキットを注文(なんて言っていいのかな?好意で頒布されているキットに対して)して、昨日届いた。実は、このバランス式出力のポタアンって、中身は本ぺるけ式FET差動HAをポータブル化したものだったりする。と言うわけで、本当に低電圧かしているにもかかわらず、この12Vのアンプと同じ効果を得られるのか?あるいはバランス出力によりさらに一歩上をいく音を聴かせてくれるのか?楽しみである。が、届いたパーツを、ちょっと見て、びっくり。前もって作製手順pdfでわかってはいたのだが、チップ抵抗やDualトランジスタチップのなんと小さいことか…。チップ抵抗とか、ごま粒をさらに薄く半分に切ったものより、さらにさらにもうちょっと小さいくらいだ((T-T)。こんなの本当にハンダ付けできるんだろうか?確かに今回作製した基板と比較すると送ってきたプリント基板は1/8もない程度の面積だし…。正月休みに頑張って作り上げられないかと…。
で、今朝iPod 5G 30GBが無事引き取られていったので、試しに MGR-A7をソースに聴いているところなんだが…。iPodで聴いていても、特に不満もなかったし、「やっぱMGR-A7じゃないとダメだな」なんてまったく思わなかったのだが…。それでも、やっぱり、こうして「よりいいソース」で聴くとけっこう違うので、困ってしまう。特に衝撃だったのは、松下奈緒の映画「チェスト!」のサントラから、唯一彼女のボーカルが含まれる「流れる雲よりもはやく」。いつものポータブルセットでは感じたことのない奥行きの深さを感じさせてくれた。彼女の決して上手とは言えないが、きまじめで一生懸命な歌唱が唄のテーマとも見事にマッチして、ただただその「音楽」に涙しちゃうようなそういう感動を呼び起こしてくれる「世界」を垣間見れたようなそんな感じ(って、大げさすぎだな、さすがに)。
う~ん、まぁ、iPodが戻ってきてから、どうするかは考えよう…。
「理解しながら作るヘッドホン・アンプ」2週目
で、2週目だが…、と言っても基板自体の実装は先週で完了していて、さらには音出しもすんでいたので、後はケースの加工と組み付けて配線する作業となる。
ケースはタカチのかっこいいアルミケースにしてもよかったのだが、自分の腕では、まだ無事完成するかどうかも怪しい感じと言うこともあって、あまり思い切った投資ができずに、LEAD製の「カバー付きアルミシャーシ」という、まぁなんか安っぽいケースになった。それでも1,200円もする…って、高いって思ったらいけないんだろうなぁ~。
実は、10月くらいにはすでに買ってあり、組み立てもせず放置していた、折りたたみ式のワークベンチを、今回ようやく組み立てて使用した。おかげでアルミケースへの穴あけなどは、割合スムーズに進行した。ちょっと問題だったのは電源スイッチの17mmの円形の穴かな。自分の持っているステップドリルは12mmまでなので、そこからやすりで削って大きくしていったが、なにしろ目分量なのでかなりの楕円形になってしまった(笑)。高いけど、18mmくらいまでのステップドリルが欲しくなってしまった。
配線の方は、掲題の書籍の著者さんのサイトに、それなりに配慮された写真が多く載せられていたので、それを参考にしながらできたので、とりあえず、こんな自分でも失敗なく一発OK。いままでのポタアンと違い、いろんな部分が大きめというか、余裕の設計なので、かなり失敗しにくくできていると思う。惜しむらくは、どういうミスだったのか、書籍自体の回路図が不完全で、サイトの手書きの回路図を見ないと作れない。今時、まったくネットにつなげないって環境でこの本を見て組み立てようという人は少ないだろうけど。
オリジナルは、入力はRCAピンジャック×2なんだけど、自分の用途としてはiPodなどのポータブルプレーヤーがソースとなるケースがほとんどなので、ポタアンみたいにステレオミニジャックとして、さらに前面に持ってきている。さらに出力も、オリジナルは大型のフォンジャックなんだけど、入力と同じミニジャックとしている。完全にポタアン仕様(笑)。ボリュームつまみもポタアン用に買ってあったものを流用したので、ケースに比べてちょっと小さすぎる感じだ。とはいえ、大きいつまみは高いんだよね~。この小さいつまみでさえ300円するし。
で、写真で見てわかるように、天板にネジ穴が見えると言うことはどういうことかというと…、そうなんと基板は中で宙づり状態になっている。ちょうどアルミシャーシを逆さまに使っている感じになるんだろうか。ま、基板にはトランスなどの重いパーツが何もないので、問題はないと思う。
とりあえず、形になった段階で、入力はMGR-A7を、出力にはMDR-EX500を接続して、軽く聴いてみると…、「こりゃぁ~いいねぇ~」。ポタアンの、なんか無理してる感じというか、余裕のない刺々しさがなくて、低音から高音まで「余裕」で鳴っているって感じ。特に低音の豊かさ、ふくよかさは耳に心地いい。とはいえ、MGR-A7にしろMDR-EX500などのイヤフォンにしろ、これらは基本的に携帯リスニングガジェットであって、このアンプでこれらを使用するつもりはなかったりする(するけど、こんなにいい感じになっちゃうと、なんかもったいない気もしてきたり)。
一応、ソースは、長らくお蔵入りしていた iPod 5G 30GBになる予定。実は一月ほど前に思い立って再充電してみたのだが、さすがに完全放電の時間が長すぎたのか、バッテリーが完全に死んでしまっていて、フル充電表示になってから、再生してもものの10分かそこらで電圧不足になってシャットダウンしてしまう。このiPodの前のiPod 3G 15GBはバッテリーが死んだときに、3rdパーティ製の怪しいものに自分で換装したりもしたのだが、今回はAppleが提供しているバッテリー交換プログラムを利用してみることにした。グーグル先生によると、もう数年前からやっているプログラムらしいが、それほど知名度も高くない上に、アップルのサイトで、どうたどっても素直にこのプログラムを申し込むことができないようになっていて、結局電話窓口で直接申し込むしかないらしいことがわかった。やってしまえば大したことは何もないのだが、サイト上の申し込みで完結しないようになっている(っていうか、そもそも申し込みができないようになっている)ってことに気づかないとどうしようもなさそうだ。結局、アップルとしては、事実上あまり利用して欲しくないサービスなんだろうと思う。ちなみに費用はiPod 5G 30GBの場合、6,800円。3rdパーティ製の交換バッテリーが1,500円ほどであることと比較すると4倍強というコストだが。実は、この「バッテリー交換プログラム」って、「バッテリー交換」とは名ばかりで、完全に新品の本体が返ってくるのだ。要するに、6,800円で新品と交換してくれるサービスというわけ。そういうことなので、自分も利用しようと思い立ったのだが。
出力の方は、前回書いたように、FOSTEXのTH-7となる。自室に持っていって、iPod+TH-7で聴いてみたのだが、これまたなかなか、というか、かなりいい感じだ。ただ、上の写真の状態で聴けるのは、今のところ10分間程度、それを過ぎるとiPodがシャットダウンしてしまう(笑)。それに明日の朝にはヤマトがこのiPodを集荷にくる予定。今朝申し込んで、明日の朝、集荷って言うのはテンポとしては悪くない。返ってくるのには1週間ほどかかるということだけど。
エージングが進むと、まだちょっとサ行が刺さる感じに聞こえるときがあるのが緩和されたりして、さらによくなるかもしれない。たぶん、性能的にはけっこうレベル高いと思う。いつものことだが、実際には、何十万もするようなオーディオを所有してじっくり聴いたことなんてないので、それらと比較してどうか?なんてわからないのだが、それでも、そういうオーディオってもしかするとこういう音なのかも?と思わせる感じがある。
まぁ、オーディオではよく言われることだが、「違いがわかる」耳をもってしまうことが、ある意味、不幸であって、他人にとってはどうでもいいことにお金を使ってしまったりすることになる。自分の場合、そろそろというか、この程度がだいたい違いがわかるリミットなので、まぁけっこういい感じな幸せ具合じゃなかろうか(笑)。
「理解しながら作るヘッドホン・アンプ」の付録基板
とにかく11月はお仕事に時間を取られ、土日もほとんど両日、ないしいずれか1日は休出だったために、自分のblogの更新がまるでできなかった。
10月後半は、例のop-dbuf2の基板を感光基板で作成しようと、Design-spark PCBをごにょごにょやっていたりしたせいで更新がおろそかになっていたのだが、そうしているうちに10月下旬から仕事がおもしろかったり、そちらにはまったり、にもかかわらずスケジュールは超タイトで…って感じで、パーソナルなことがまるでできない状態に陥ってしまった。これは、かなり久しぶりな状態。10年くらいまでは、こういうのが普通だったんだけど(笑)。
で、12月に入って、ようやく少しだけ余裕が出てきた。とは言うものの、昨日の土曜日も出社はしたんだけど。仕事がおもしろくなっちゃうと、困ったことに自分で話をややこしくしてしまって…。このパターンに陥るのはもうやめにしようと思っていたのだが、ついつい同じ轍を何度も踏んでしまう。
ま、その話はいいや。で、そんなこんなで、その間も合間合間に、ぶつ切れ情報として、いろいろ自作ネタなどを探し回ったりはしていたのだが、op-dbuf2に関しては、とりあえず個人的な関心はかなり収束してしまった感じ。今では、op-dbuf2作者のnabeさんと,PCB-2704のUSB-DACがらみでちょっと因縁というか、変な誤解が生じちゃっているみたいなhaigaさんの自作blogのバランス出力のポタアンに、そうとうグイグイきてしまっている。ただし、バランス出力なので、ヘッドホン・イヤホンの方もバランス入力を受け付けるように改造する必要がある。アンバランスで繫ぐためのアダプタを作ることもできるし、別にそれほど難しい工作というわけでもないが…。
なんて、思いつつ、その前に片付けておきたいっていうか、自室用に実は買ってしまった新しいヘッドホンFOSTEXのTH-7を活かせるポータブルじゃないヘッドホンアンプが欲しかったりするのもあって、掲題の「理解しながら作るヘッドホン・アンプ」の付録の基板にパーツを乗せて完成させることにした。その気になった要因の一つは作者さんが、パーツの頒布をされていたこと。前よりは随分慣れてきたとはいえ、それでも、このパーツを揃える作業というのはなかなか大変で、初心者の自分にはミスも非常に多かったりする。本当は、この苦労を避けずに経験値を上げていくべきところなのだろうが、まぁ、歳も歳だし(笑)、チートコマンドを許してもらおうというわけ。
で、頒布されていないケースなどのパーツも、休出のついでに博多千代店のマルツに取りに行ったりして、3週間以上前にはそろっていたのだが、時間がとれずに、ようやく昨日休出から帰宅後、そして今朝はまだ暗いうちからごそごそ起き出してきて、こつこつとパーツをはんだ付けしていった。
初心者の自分にとっては、そこそこ多めのパーツなんだけど、パーツの量に比して基板が大きめで密度が大したことないので、かなり楽なはんだ付けだった。実は、たくさん乗っている電解コンデンサ1個だけ極性を間違えてはんだ付けしてしまうと言う致命的な失敗があったか、まだリード線を切断する前かつ、まだいくつか取り付けていないコンデンサもあったりしたので、スペース的余裕もあって、はんだ吸い取り線できれいにはんだを除去できて、基板へのダメージも最小限の状態で取り外すことができた。ま、単にラッキーだったというだけだけど。この電解コンデンサの予備はなかったので、下手すると、追加を買いに行く羽目になるところだった。
で、パーツのはんだ付け終了して、本の指示に従って、ACアダプタを仮接続して、所定の部分の電圧を測ったみたのだが…。げげげげ、全然計測値が一致しないし…。で、抵抗の種類を間違えていないかとか、はんだ付け不良っぽいところはないかとか、さんざん吟味してみるのだが、それっぽいところは見当たらない。ま、散々基板とにらめっこした結果、精密選別したFETを使用した場合に取り付け不要となる初段DCバランス用の可変抵抗の部分が、取り付けないと明らかに回路がつながらないことに、ようやく気づくことができた。調べてみると、一応本の方にも、どこだったか忘れたが、取り付けない場合は3つのホールをすべてショートさせることとある。そりゃそうで、そうしないと、そもそも回路が完結しない(笑)。当たり前のことだが、それに気づかないのが「初心者」っていうわけだったりする。
ま、このトラブルのおかげで、途中音出ししてみるためにIN/OUTのプラグも仮接続したので、実力の片鱗を垣間見ることができた。みるというか、聴くってことだけど。途中ブレッドボードを経由したせいか、無音時のホワイトノイズが少し気になるが、(おそらくケースにちゃんと組み付けたらなくなるんじゃないかと思っている)出てくる音は、エイジングなしの割には、サ行の刺すような音もなく、肉厚でありながら、細部はむしろ繊細な感じだ。イヤホンで聴くと、ホワイトノイズが気になるが、密閉型のTH-7では、ドライバがそれなりに耳から離れているせいか、まるで気にならなかった。無音のときには、さすがに聞こえないというわけにはいかないが。
しかし、このFOSTEX TH7は自分がamazonで注文したときは7,000円弱だったんだけど、かなりのお買い得なヘッドホン何ではなかろうか。パッケージや本体の色使いがちょっと「おちゃらけ」ているので、誤解されやすいんだろうけど、出てくる音はかなり「正統派」だ。このTH-7ががんばってくれるもんで、じゃぁ、据え置きのHPAが欲しいなと思ったわけだったりするし。
ところで、話は飛ぶが、実は、これまた仕事がハードになってきたときの「ご褒美症候群」で、新しいイヤホンをポチってしまった。まるでその気はなかったのだが、朝5時頃という、まぁ、いつもの「やばい」時間帯にやらかしてしまったのだ。それがSHUREのSE-215。SHUREといえば、マイクだが、自プレイ系にまるで興味がない自分には、むしろ「高級イヤホン」の走りというか、「えぇ~5万円のイヤホンですか~」って驚かされたのがSHURE製のイヤホンだった。あれから、もう何年が過ぎたことやら、今ではSHUREも5,000円以下のイヤホンを出していたりして、さらには他のメーカーだったりすると、何十万円もするイヤホンもあったりするし。で、SE-215はSHUREの定番ハイクラスイヤホンがバランスドアーマチャアの複数ドライバなのに対して、ダイナミック型のドライバを用いて匹敵する音作りを目指した製品。これが、ちまたでかなり評判がいい。当初1.5万円以下くらいだったようだが、現在では最安値が8,000円弱までになっていたので、これは本当に久しぶりに衝動的にポチってしまった。
で、これがどうだったかは、たぶん今年中には書けるんじゃないかなぁ~。
簡易版じゃないop-dbuf2をつくるぞ計画 3週目
金曜日は、ちょっと飲んで帰ったので、そのままベッドイン…。土曜日は、ちょっと残っている感じもあったが(本当に回復力の衰えにがっかりする)、それでも早朝から、またごちゃごちゃといじり回していた。
ボリュームを迂回して、直接LME49721の入力にソースのアウトを入れてやると、ちゃんと鳴るので、やはりどう考えてもボリュームが問題。で、今回は頒布キットのものと同じLinkmanのRD925Gの20kΩ。さらには念のために端子に直接繫ぐのではなく、ホールから飛び出た端子にたどり着くラインを真鍮線で作ってそこから、LME49721やインプットのステレオプラグにつながるようにまでした。
だが、やはりおかしい。おもしろいことにまるでカラオケのようにボーカルだけボリュームレベルが小さくなって、ほとんど伴奏しか聞こえないって感じの音になる。蓑虫クリップで仮接続した段階では大丈夫なのに、はんだ付けしたらとたんにこれ…。で、あれやこれやと原因を探るためにやるのだが、どうにも大本に近づいている気がしない…。
ってことで、朝から夕方6時までがんばったのだが(途中、BONES シーズン6の第一話と THE EVENTの今週分を観たけど)、頭を冷やそうと思って一旦置いておくことにした。
相変わらず、どうもアルコールが残っている感じで何となく頭もはっきりしないし(ボ、ぼけてきたか?)、そのくせ、そこそこ朝早くから根詰めちゃったので、まだ早い時間だが、睡魔が襲ってきてしまい、まぁ火急の用件があるというわけでもないので、とりあえず床に就いてみた…、みたのだが、結局小一時間くらいだろうか、悶々として、結局起き出してきてしまい、布団の中でやってみようと思ったテストなんかをはじめてしまった。っていうのは、何しろ今のままでは何が悪いのか、どこあたりが悪いのか悪くないのか、なんとも判然としないので、とりあえずボリュームが原因ならボリュームがはっきり原因だと断言できる「確証」が必要なんだと。それで、ボリュームを一旦本体基盤から外して、別の基板上で、本当に余裕を持って、絶対問題ないという配線で本体と接続することをやろうと思ったわけだ。一応、マルツの片面のユニバーサル基板が1枚キープしてある。今の本体も片面ランドのユニバーサル基板で組んでいるので、スルーホールと違い、割と簡単に取り外すことができそうだ。案の定、ハンダ吸い取り線でランド周りの大方のハンダを除去してやると、問題なく取り外すことが出来た。
で、別の基板にボリュームを取り付ける前に、真鍮線で片方がボリュームの端子に、もう片方はみのむしクリップでかみやすいように長めに基板から浮かせる感じで固定した、その後問題のボリュームを基板の穴に挿して、端子と真鍮線をハンダ付けする。こうして、ボリュームの接続に間違いがないことを確認して、聴いてみると…、。最終的には(って、それだけでも紆余曲折があるわけですよ、初心者には)、しっかり、なかなかきれいな音が出て、両チャンネルともボリュームつまみも適切に動作するじゃあ~りませんかっ!ただし、その過程で、前回、熱でお釈迦にしたステレオミンミプラグの代替品、こんどは安物のプラグだけど、またまたこれが鬼門でGNDがちゃんと接続できていなかった、プラグ内部のかしめる部分に挟み込んでいたのだが、結局外れてしまっていた。ここをちゃんとハンダ付けすることで、例のボーカル消失問題は解消したようだ。入力のGNDがちゃんと接続していないと、ああいうことが起こるらしい。
結局のところ、大丈夫だろうと思っていた、途中の配線ケーブルが実は所々で怪しいことなっていたのが、なんか「確定的」じゃないいろんな現象を引き起こす原因になっていたようだ。各ジャンパ線を細心の注意でやり直し、それぞれの絶縁にも十分気をつけると、とりあえず、あの「わけわからん」状態がどうにか収束しはじめた。それでも、まぁ途中何かとポカをやっちゃうわけだが、ちゃんと因果関係が分かり易いポカばかりで、なんとか、それなりに形になってきた。
で、この段階で土曜日の夜は、すでに午前2時…。夕飯も食べていなかったので、とりあえず祝杯がてら、「絹の贅沢」のグレープフルーツ割りで一杯やって、ヨシケイの「沖縄肉野菜そば」をちゃちゃっと作って夕飯にした。沖縄そばはスープがそれだけでけっこうしょっぱいので、野菜炒めの塩こしょうを控えめにしないと「おいおい」って感じになってしまう。
で、一夜明けて、まぁエージングというか、コンデンサの回復もかねて、聴いているところ。ソースはMGR-A7のフォンアウトだが、ボーカル系でダイナミックレンジがそれほどでもない曲はかなりいい感じだ。しかし、おそらく出力直前のフィルムコンデンサーを本来の回路図では0.1μFとなっているのに、なんと1/10の0.01μFにしちゃっているのがいけないのか、高音部が賑やかな曲では明らかに音が歪みまくる。まぁ、このコンデンサが本当に原因なのかは、何の確信もないわけだが…。とりあえず、エージングが進むにつれて解消してくれたりするとうれしいのだが、どちらかというと期待薄だ。とは言え、そういう曲以外の、特にバラード系でアカペラ風にボーカル中心の曲では、いやはやって感じに素晴らしい。
よくよく考えると、実はキット版と比較して、かなりいろいろっていうか、割とほとんどの部品が安物だったりする。実はダイアモンドバッファのコンプリのトランジスタも、キット版はローノイズ品である「L版」であるし、作者さんの記事でもL版を推奨されているにもかかわらず、ノーマル版だし…。SBDも違うもの(これは作者さんの記事で触れてあるものではあるのだけれど)…。だが、それでも、というか、それにしてもと言うか、前述の問題を覗くと、かなりいい感じだ。もちろん、この問題だけでかなり「おいおい」なのかもしれない。気が向いたら、フィルムコンデンサを指定のものに変更して試してみたい。
う~む、実はあともう一組分パーツがある(ALTOIDSの缶も)ので、電池ケースを追加して、今度は今回の悪戦苦闘を踏まえて、実態配線図を、このALTOIDS版に最適化してリベンジ戦に挑んでみようかなぁ~。実は、アンプ+スピーカーにも色気を出しつつあるのだが、けっこうな出費になる上に、置くところもないし(笑)、いや、置くところっていうか、聴くところって言うべきだな、寝室にでも置くか?(笑)。
明日から、しばらくこいつをお供に通勤ということにしてみよう。まぁ、この高音部の歪みが気になるようなら、キット版に戻るってことになるだろうが。
【追記】エイジングもかねて、鳴らせっぱなしで放置していたんだけど、LEDがさすがに暗くなったなと思って、イヤホンを耳に当ててみると、まるで再生できていない…。電池を交換すると問題ないので、電池のもちがかなり悪いようだ。やはり、問題の0.01uFのコンデンサのせいでGND側に電流ダダ漏れなんだろうか…。来週は、コンデンサの変更を行ってみることにしよう。それとも、赤のALTOIDS缶で新型を作っちゃった方がいいかなぁ~。
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