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バランス型ヘッドホンアンプ(by haiga氏)の持出準備

青空バックに、こういうのぼりの絵も悪くない

まず、恥ずかしながら、今気づいたのだが、このシリーズのタイトルが「ヘッドホンアンプ」であるべきところが、「ヘッドホンアップ」になっていた。まったくもって、意味不明だな…。ってことで、慌てて、全部修正。

で、本当ならば金曜日の会社帰りにマルツ博多千代店によって、引き取って来ようと思っていたケーブルとコネクタだったのだが、会社を出るのが遅くなってしまい、閉店に間に合わなかった。閉店が19:30から19:00になったらしいけど、19:30だと立ち寄れる可能性が高いんだけどなぁ~。

というわけで、土曜日の午前中に吉塚駅まで…。ちょうど、その日から、恵比寿神社の大祭が始まるところだったので、東公園の中はテキ屋の方々が、出店の設営でわんさか…。

本当は、東公園でゆっくり撮り歩けるかも、と思っていたのだけど、とてもそんな落ち着ける雰囲気ではなかった。

ってことで、早々に買い物を済ませて、戻ってきた。

が、相変わらず、6pinコネクタのはんだ付けは苦手で、まったくもってうまくいかない…。かなり、悪戦苦闘してどうにかコネクタの方は取り付けた。で、イヤホンの方だが、こちらは意外とすんなり完了~。だが、な、なんと、アンプにつないで再生してみても、うんともすんとも言わない…。CD900STに換えるとちゃんとなっているので、アンプのせいではないようだ。コネクタ部のはんだ付けも怪しいが、そうだとしたら、こんな風に左右ともまったく鳴らないってこともなさそうだな~。

バランス型に改造したMDR-EX500って、ここだけじゃ(><;)。

とすると、イヤホン側の配線なのだが、イヤホン側の内部ケーブルの被膜が剥けていない可能性が高いことに思い至った。前回、ステレオミニプラグが断線して、ケーブルを付け替えるときは、火であぶって被膜を融かしてから、はんだ付けしたのだが、今回ははんだの熱で被膜が融けるはず、と勝手に思って、そのままはんだ付けしてしまった。

結論としては、やはり、この判断が浅はかだったようで、ハンダ付けされたまま、ライターで熱して、被膜を焼き切ってから、フラックスをしみこませて、再ハンダしてやると、両チャンネルとも元気に鳴ってくれるようになった。が、例によって、オオボケかましていて、LRを逆にハンダしてしまった。注意したつもりだったのだが、そもそも短い方が「右」だと勘違いしていたみたいだ。ま、最初は気付いていなかったのだが、片チャンネルで、また例の差動破綻による異常状態に陥ってしまい、CD900STに換えて確認したときに、再生できない方のチャンネルが食い違っていたために気付いた(笑)。

とりあえず、電池の抜き差しで、異常状態からは抜け出せて、その後は発生していない。とりあえず、この方法で解消できるなら良しとしよう。とにかくは火曜日以降、持ち出してみて、もしもop-dbuf2より、こちらの方が好ましい、常用したいということになったら、組立再チャレンジなどの方法を考えなくてはならないだろう。

MDR-EX500での、本アンプの印象は、基本的には MDR-CD900STの場合と同じで、低音の豊かさというか、太さだろう。EX500にしろ、CD900STにしろ、どちらかというと低音は控えめで、中音・高音部の繊細さが特徴であるから、それらの「いいところ」を活かしたまま、低音部も補強されるのであれば、悪くないという感じかな。ただ、このアンプ、多分立ち上げから、しばらくしないと調子が出ないような、そんな気がする。暖機運転が必要なのかな(笑)。再生を始めてから30分ほどすると、なかなか「言わせん」音を聴かせてくれるって気がする。

 

バランス型ヘッドホンアンプ(by haiga氏)の組立4日目

一応、何時間か正常に鳴り続けているかな?

と言うわけで、4日目だが、いろいろやっているうちに、基板のたわみ説も怪しくなってきてしまい、結局根本的な原因ははっきりしないまま、不安定な状態は解決できていない。解決はできていないが、あれこれやっているうちに、なんとかふたを閉めてねじ止めして、再生を続けても片翼飛行にならない状態で、何時間かは再生できている。

ただ、微妙に安定しないというか、再生レベルもフラフラしているような気がする。気のせいだといいのだが…、多分違う。やはり、どうもDual Transitorあたりが怪しいのだろうか?ただ、電源周りも怪しい気がしている。

まぁ、今のところ、聴き方がかなり神経質になっているために、ちょっとした変動に対しても過敏に反応しちゃっているって気がしないでもない。左右のバランスも気になっているのだが、これはもしかしたら、またもやって感じのボリュームの問題かもしれないし。

前回も書いたが、音自体はかなりご機嫌だ。これが、差動ディスクリートアンプ部分のお陰なのか、バランス型出力のお陰なのか?どっちの影響が大きいのかはわからないのだが、音がパワフルというか「厚く」なったと言ったらいいんだろうか。音楽の細部、バックの細かい部分を「背景だからこんな感じでいっかー」っていうような描き方をしないで、「そんな細かいところまで、そんなに頑張らなくていいよ」って言いたくなる感じの再生の仕方なのだ。まぁ、上手に「聞き流さ」ないと、聴き疲れしそうな気がしないでもない。(追記)と、思ったが、聴きながらよくよく考えてみると、それってアンプの違いと言うよりも、MDR-CD900STの特徴だと言うことに気付いた。op-dbuf2+SE-215と本アンプ+CD900STで同じ曲を聴き較べると、本当に大げさでなく「同じ曲か?」っていうくらいに違って聞こえる。どっちがいいってのはないのかもしれないが、正直な話、前者の方が好きかもしれない。ただ、聞き続けているとCD900STの鳴り方は癖になる感じがあるんだよなぁ。バランス型改造したCD900STをアンバランスのステレオミニにつなぐアダプタを作らないことには、アンプの違いを検証するのは実際無理だなってことか。とはいうものの、まさに今FET差動HA+TH-7で鑑賞中だが、十分に気持ちよく聞かせてくれているしなぁ~、ヘッドホン(イヤホン)+ヘッドホンアンプばっかりこんなに一杯あっても使い分ける意味も必要もあんまりないのに…。

実際のところ、バランス型がアンバランス型と較べて、明らかに音質的に有利であるならば、バランス型出力とバランス型ヘッドホンというシステムが、もっと「一般化」しているはずだろうと言うのは感じるところ。安物アンプは別にしても、高級アンプにはバランス型ヘッドホン出力が必ずあるとか。現実には、バランス型のヘッドホン自体、ほとんどないし(全くないわけではない)、バランス型のヘッドホン出力を持つ通常アンプなんていうのも、個人的には聞いたことがない。

これで、とりあえず決着してくれるといいのだが、ダメな場合、もう1セット組み直すかなぁ~って感じだが、実際、そこまでやるかどうかは未確定。とりあえず、これで安定してくれればいいが…。もう1セット組んでも必ず完動するとは限らないわけだし。

しかし、2個目を作るというのは、それなりに魅力ではある。1個目での失敗を踏まえて、先回りしながら作製できるわけでより完成度が高くなるのは明らかだし。とはいえ、こうした自作ものって結局、2個目まで作らないとちゃんときれいに仕上げられないってことになるのだと、ちょっと悲しい気もする。結局、1個目でちゃんと作れるように「経験値」を積み上げていくしかないのかなぁ~。

もっとも怪しいのはやはりDual TransitorのBC846DS/BCM856DSを壊しちゃったか、はんだ付けに失敗しているっていうパターンだとは思う。で、それらを取り替えたいところだが、このチップってば、マルツとかでは売っていないのだ。で、調べてみると、MOUSER ELECTRONICSなど北米から日本に送ってくれるお店がある。あるが、送料が2,000円取られるのに対して、これらのチップは1個あたり、それぞれ7円弱と40円弱しかしない。それぞれ20個買っても1,000円しないのだ…。もっと何か注文するものがあればなぁ~ってないよなぁ~。って、そもそもすでにはんだ付けされている8つのチップを基板へのダメージを最小限にひっぺがすなんてできそうにないしなぁ~。まぁ、トランジスタは壊すこと前提で丸ごと加熱すれば、なんとか外せそうな気はしないでもないが。

3,000円の追加投資+基板ダメージのリスクを勘案すると、もう1セット頒布してもらっても、8,000円弱っていうのに俄然コストメリットが出てきたりするので、微妙なところだ。とは言え、すでにMDR-EX500のアンバランス化計画は始動していて、6PINコネクタと4芯ケーブルはマルツにオーダー入れてしまって、これが意外にも3,000円弱のコストで痛かったし…。

う~ん、悩ましいところだ。

(追記)翌朝、連続12時間以上(とはいえ、途中何回か再生が止まったり、アンプのスイッチのオンオフがあったりはするんだけど)、鳴らし続けてみたが、うれしいことに両チャンネルとも元気に鳴り続けてくれていた。昨夜、感じられたレベルがフラフラする感じもなくなって、しっかり鳴ってくれているように思える。これで、安定してくれるといいのだが…。問題は持ち出しに耐えられるか?ってことだな。MDR-EX500をバランス化改造できるのは、多分週末だろうなぁ~、一応マルツには明日パーツが届くんだけど、何とか金曜日の会社帰りにはゲットしたいところ。あわよくば、明日定時退社が出来たら、明日ゲットしちゃうかなぁ~)あ、しかしイヤホンをバランス化することにどのくらい効果が期待できるかは問題だなぁ。

バランス型ヘッドホンアンプ(by haiga氏)の組立3日目

明けましておめでとうございますです。

とりあえず、全部つないでみた

ってわけで、結局組立二日目、三日目で年が明けてしまった…。リビング掃除せんかったし…(笑)。さすがに一気呵成というわけにはいかなかったが、思ったより大きな障害もなく、音が出るところまで行き着いてしまった。実際には、電源まで繫いだところで、作者さんの説明PDFにあるいくつかの抵抗値の両端での電圧値がうまく出ないところがあって、うまく出ないっていうか、0.0mVだったりしたのだが、割ときれいに出ないところが左右対称だったりしたので、Dual Transistorのどれかがはんだ付け不良とかそういう話ではなさそうだなっていう判断で、先に進んで、ケースへの格納、各種ジャックの取り付けなのでを今朝から進めてみた

苦労したのは、電池ボックスの底を長方形に切り抜く作業が一つ目。このキットでは単三電池1個用の電池ボックスを2個一組として使用する。ただし、二つを直列にして3Vの電圧を得るのではなく、1.5Vをそれぞれ左右チャンネル用に使用する。だが、なにしろ具だくさんなので、そのままでは電池を入れるとケースの電池蓋が閉じられない。そこで、電池ボックスの底をくりぬいて、その厚さ分だけ電池本体を沈み込ませて、蓋が閉まるように改造する必要がある。が、1個目はなかなかこつが掴めず、予想外に時間がかかってしまった。その分、2個目はけっこうあっさりくり抜けたのだが、全体的には当初思っていたより、けっこう大変だったと思う。

もう一つ大変だったのが、6PINコネクタのはんだ付け。っていうか、自分の場合、こういったジャックやプラグ関係のはんだ付けは、何に寄らず鬼門のようだ。そういえば、今回はビニール被膜線のはんだ付け部分に負荷というか、クネクネ力がかかることが多かったのか、やたらと切れてしまうことが多く、やっぱり、撚り線のビニール被膜線が必要だなぁ~としみじみ。

で、完成したので音出ししてみたが…、案の定、一発ではダメでうんともすんとも音が出ていない。ただ、電源のon/offでプチノイズはヘッドホンに乗ってくるので、経路的にどっかが切れているとかではなさそう…。

こんな感じなる予定

で、今一度落ち着いて基板を見てみると、電源周りのトランジスタ付近の1.5kΩチップ抵抗のランドが2カ所ぽっかり空いている。パーツ一覧にも、この抵抗については乗せられていないが、回路図を見る限り、いらないってことはなさそうな感じだ。そもそもいらないならいらないで、せめてジャンパはしないと行けないはずだし。ってことで、すでに両脇に通常のかまぼこ形トランジスタがはんだ付けされている状態で、チップ抵抗2個を追加はんだは結構ビビったが、いろいろ慣れてきたせいか、思ったほど苦労せずに完了。もちろん、2個ですむから、であって、本来は最初に付けておきたかったと思う。

しかし、その苦労も報われず、やっぱりヘッドホンは鳴り出してくれない。やっぱり、最初にチェックした通り、電圧が指定通り…っていうか、まったく出てなくて0.0mVであることが問題なんだろう。ってことで、Dual Transistorやチップ抵抗、あるいは通常の抵抗やコンデンサのはんだ付け部分などを疑って、念入りにチェックしたり、大丈夫だとは思いつつ、はんだし直したりしたが、改善する気配がない。そもそも、最初に書いたように、電圧が出ないところに明らかに規則性というか、左右チャンネルでの相似性があるから、はんだ不良などの「不測」の不備が原因とは考えにくい気がする。

で、結局のところ、「差動回路内のオフセット」が原因のようで、その調整用の可変抵抗(左右チャンネル用にそれぞれ1個)を調整することで、所定の電圧や、ヘッドホンからの音自身も出るようになった。ただ、この調整が思いの外、難しくて、しばらく聴いていると、Dual Tranaistorの特性が変わってくるのか、右チャンネルのレベルが下がったり、ノイズが乗ったり、そもそも音が出なくなったりする。今のところ、左右のバランスの問題でもありながら、左右の絶対値自身も関係しているようで、なかなか安定してくれない。今のところ、まだ安定ポイントを模索中。これでOKと思って蓋を閉めると、それ自体でまたなんか狂うのか、しばらくするとおかしくなったりする。

で、調整ができているときの音がだが、何しろ、根本的にいろいろと違うため、MGR-A7→op-dbuf2→SE215とiphone4→バランス型HPA→MDR-CD900STとの比較ってことにさせてもらうと、とにかく感じるのは一音一音が元気になったと言うこと、もともと元気だった部分は差が目立たないが、もともと引っ込みがちで、築かれにくかった音が一気にスポットライトを浴びたかのように元気いっぱいに、飛び回っている感じ。したがって低音部、高音部の小さめだったことが今までより「耳にとまりやすく」なったという感じ。おかげで、音楽全体がより精緻に見渡せるようになったって気がする。

正直、単三2本のヘッドホンアンプとヘッドホンでここまでなっちゃうと、大きなスピーカーとアンプの存在価値が相対的に小さくなってしまう気もまたする。もちろん、広い空間の空気自体が振動する中に身を横たえて音を感じる充実感は、ヘッドホンではいかんともしがたいが、正直それほどの音で部屋sのスピーカーを鳴らすことができるチャンスは、あまり多くはない。むしろ、フラストレーションがたまる感じでボソボソ鳴らす機会の方が圧倒的に多いってことを考えると、それなら、こういったヘッドホンアンプ+ヘッドホンの方が、より「おいしく」音楽をいただけるなと思う。

あ~、とはいえ、安定ポイントが見つからないと蓋を閉められないんだけどなぁ~(笑)。

(追記)その後、いろいろ試してみた結果、どうも蓋を閉めると、どこかがあたって基板がたわんでしまい、そのせいで回路の特性が変化して、と言うか、多分トランジスタのどこかの接触が不良になっているのが原因のように思える。

まぁ、その接触不良を探すというのも手だが、結局たわんでいるんだとしたら、蓋の開け閉めのたびに、また別のところが接触不良を起こす可能性も非常に高いと言える。基本的には、基板がたわんでしまう原因を取り除いてやるのが一番なのだが、この原因を特定するのが意外と難しい。もっとも背が高いのは、6個の電解コンなので、この天井部分を削ってやるのがわかりやすいが…。

一応、蓋を外したまま、一晩鳴らしっぱなしにして、特性が変わらないことを確認してから、原因を基板のたわみと確定して、新しい作戦に乗り出すことにしよう。

 

 

 

バランス型ヘッドホンアンプ(by haiga氏)の組立1日目

1.5KΩのチップ抵抗と鉛筆の芯の比較

本当は、休み初日の昨日から取りかかりたかったのだが、例によってグズグズしてしまっているうちに、おなかの調子が生まれて初めてレベルにおかしな状態になって…、いや本当に歳をとるといろんなことが体に起こるな(苦笑)。尾籠な話で申し訳ないが、個体状の排泄物が直腸のところまで来ていながら、出てこないというのが、これほど苦しいというか、苦痛であるとは、想像したことがなかった。

便秘気味で、そもそも便意自体が起こらなくて、困るということはないではなかったが、便意はあって、下腹部は「出せ出せ」モードでありながら、まったく出ない…。まるで、瞬間接着剤で出口をふさがれているんじゃないかという感じなのだ。結局は、数年前に買ったコーラック二錠で、内部からの圧力を上げることで、何とか開通して事なきを得たのだが、こんな経験は初めてだった。会社でこんな症状になったら、どうしようかと、実際かなり心配だ。

って、今年最後のblogが、うんこの話かいっ!って感じだが…。

しかし、被写界深度狭すぎ(笑)

で、今朝から、ようやく作成に取りかかった。前にも書いたが、やはり第一に心配だったのが、極小チップ抵抗と、同じく極小のDual Transistor チップのはんだ付け。とりあえず、フラックス効果のおかげか、一応完了はできた。もちろん、まではんだ付け不良の可能性はあるのだが、たぶん大丈夫そうな気はしている(大体は裏切られることが多い予想だが)。

というわけで、今日は、チップ抵抗、Dual Transistor, 通常の抵抗のはんだ付けを終えた。予想通り、実装密度がかなり高い。

左の写真は、α850+SIGMA50mmMacroだが、さすがにフルサイズだと被写界深度が狭すぎ…。っていうか、暗かったせいもあってF2.8開放だからっていうのも大きいけれど。手持ちマクロなので1/60でも、ちょっときびしいか?って感じだったのもある。

明日は、残りのトランジスタと電解コンデンサをはんだ付けして、ケースと電池ボックスの加工、配線って感じだろうか。あ~、そうそうヘッドホン自体のバランス対応もあるので、今年中にできるかなー。リビングの掃除もしたいが、どうせ散らかるから完成してから掃除しようと思っていたのだが…。

しかし、このヘッドホンアンプがあまりにもよすぎたら、MDR-CD900ST頭に乗っけて通勤するんだろうか…、さすがに恥ずかしすぎるな…。やっぱり、MDR-EX500のバランス入力への改造も必要になるかなぁ~。4芯のケーブルだな~、問題は。

SONY MDR-CD900ST

相変わらず、小物の思いつきポチが、だらだらと続いている。

で、掲題のとおり、SONY製のスタジオモニタヘッドホンであるMDR-CD900STを入手した。このMDR-CD900STは完全に「業務用」であり、いわゆる量販店のウインドウには並ばないモデルである。おそらく、バンドや自分で「音楽」をつくる人々にはおなじみのヘッドホンなんだろう。テレビなんかで、よく「アーティスト」の方々がスタジオレコーディングしている場面で、使っているのが、このヘッドホン。

もちろん、業務で使うのでなければ売らないと言っているわけではないので、ちゃんと指名買いで注文すれば入手は出来るらしい。実売はだいたい20,000円弱って感じなのかな。amazonでの評価をみると、「音楽鑑賞」に使用するものではなく、そういう「聴いて楽しい」音楽を奏でてくれるわけではない。って感じ。

では、なんでこのヘッドホンを手に入れたかったかというと、例の「FET差動HA」と、そしてhaiga氏の「平衡HA」からの流れ。FET差動HAのぺるけ氏のサイトには平衡(バランス)出力のアンプのページもあって、その中で入力がアンバランスであってもヘッドホンからジャックまでの経路をバランスにするとそれだけでけっこう良好な効果が得られるとあった。で、ヘッドホンのケーブルをバランスにする工作手順があったりするのだが、ここで使われているのが MDR-CD900STなのだ。

もともとhaiga氏の平衡HAを作っても、バランス出力を受け付けるヘッドホンorイヤホンがなければ、意味がないというか、そもそも音が出ているかどうかさえ確かめようがないわけで、本当は、すでに断線によってケーブルをいじっている MDR-EX500をバランス入力にしようと思っていたのだが、このMDR-EX500のフェイク疑惑もあったりして、ちょっと調べ物がてらうろうろしていたりして、じゃぁ、MDR-CD900STの出物はないか?って流れになってしまっていた。実は、このMDR-CD900STもけっこうフェイクが出回っているらしく、ちょっと神経質にはなっていたりする。

実売で言うと2.5倍ほど差があるが、TH-7の方が高級に見える(^^;)

そんな中でぶつかったのが、今回入手したヤフオクのMDR-CD900STなのだが、出品価格は、なんと5,000円。ちなみに新品で買うと20,000円弱くらいのヘッドホンで、最安値だと18,000円くらいだろうか。で、なんで5,000円かというと、もちろん新品ではなくUSEDであること、しかし、USEDでもこの値段は普通はない。実は「ジャンク」なのだ。しかし、不具合内容は「右ドライバから音が出なくなっている」と言うもの。外観は、通常使用感くらいできれいということだし、出品者もおそらくどこかが断線したのだろうと書いている。ドライバ自体がダメージを受けているわけではないという感じだ。

それだったら、割と簡単に修理できるかもしれない…と考えたわけ、なかなかギャンブラーやなぁ~(笑)。出品者の評価を見ても、ちゃんとした人というか、信頼できる人のように思えるし、割と有利なかけのような気がするし。と言うわけで、5,000円で落札し、送料500円と振込手数料少々というコストでMDR-CD900STをゲットしたというわけ。

で、届いたブツだが、レターパック500にけっこう無造作に突っ込んである(いや、一応プチプチにはくるんだったかな?)。取り出してみると、確かに外観は全くと言っていいほどダメージがない。もともとMDR-CD900STは業務用と言うこともあって、かなり素っ気ないデザイン。完全に中身重視で飾りっ気がまったくないので、使用感みたいなものも出るとすると、けっこうボロボロになる感じになりそうな、そういう製品なのだが、個人所有で業務に使われていたわけじゃないからなのか、本当にかなりきれいである。

で、さっそくリビングのDACにあるヘッドホン出力にプラグを挿して聴いてみると、出品時の報告になったとおり、右側の音が出ていない。ま、そういう条件で入手できたのだから、確認しただけ。単純な断線じゃないかと思って、再生したまま、ケーブルのハンダ付けがありそうな部分をいじってみたが、ガリが出るわけでもなく、右側は全く動いてくれない。ハンダ付け部分の不良くらいだと超簡単に修理できてラッキーなのだが、と淡い期待を抱いたのだが、残念ながらそれほど簡単ではなさそうだ。

そこで、まず右ハウジング部分を分解。このMDR-CD900STだが、業務用であることのもう一つの利点は「修理」しやすさが考慮されていると言うこと、製品自体もプラスドライバでいくつかのねじを外すだけで割と簡単に分解できる。さらには、ネットで探すと、イヤーパッドや、中のドライバ自身の単体で部品売りされているし、修理業者もいくつかひっかかる。最悪、右ドライバが回復不能だったら、ドライバ自身を交換しようとも思っていたりした。

で、右ハウジングの中だが、ドライバ部分へのハンダ付けはしっかりしていて特に問題なさそうだ。う~ん、やな感じ。ドライバ自体が壊れていたら、交換ってことになる通販でってなると、おそらく届くのは年明けだし。とりあえず、右ドライバ自体が生きているかどうか調べるために、直接そのハンダ付け部分に信号を入力してみることにした。今までのヘッドホンアンプ作製時のノウハウというか、やらかしたモロモロのお陰で積めた経験値と、ちょっとした道具立てが、ここで役に立ってくれて、信号の入力は割と簡単にお膳立てできた。で、結果はと言うと、ラッキーなことに、音出しはOK。ちゃんと右ドライバは生きていた。外観上物理的ダメージはなさそうなので、おそらく大丈夫だろうとは思っていたが、ちょっとほっとした。では、やっぱり、右ドライバに信号自身が来ていないことになるので、断線が原因ってことに確定だ。

このCD900STは、左右ドライバのケーブルが左側で一本にまとめられて片出しとなっている。すなわち、右側ドライバへの入力は、ヘッドアーム部の内部をぐるりとくぐって、左ドライバハウジング部に入り、そこで左側ドライバのケーブルと一緒になった一本のケーブルが左側ハウジングから出ている。ってことは、次に疑うべきは、左側ハウジング内の配線ってことになる。ここのハンダ付け部分が不良だと右への信号が途切れてしまうこともあり得る。と言うわけで、左側ハウジングも分解。

しかし、残念ながら、左側ドライバやハウジング内の配線にも問題は見つからない。ま、右も左も開いたので、ジャック―左側ハウジング―右側ハウジングの間での通電をテスタでテストすれば、どこが切れているかは、割と簡単に突き止められるわけで。結果としては、左右ハウジングの間で、右入力のGND側のケーブルの通電がない。困ったことに、ヘッドアーム内を通っているケーブル内で断線しているようだ。このケーブルは一応ヘッドアーム内に潜り込む前に、ハウジングとアームの間の可動部分用に長めに外に出ている。そこで、ここを切って、RとGNDの線をそれぞれ出してみて、もう少し断線部分を絞り込もうとした。で、その過程でわかったのだが、このハウジング間を渡るケーブルの外皮がまるでゴムのようにえらく伸びるのだ。ただし、伸びると伸びたままだけど…、ゴムと言うより餅か?おそらく、こういう力が加わると、当然なかの線は延びないので容易に断線する気がする。ただし、使われ方からして、そういう力が加わることはあまりなさそうではあるが、ハウジングとヘッドアームの間に出ている部分が何かに引っかかって、力が加わると内部的に断線するだろうなぁ~って感じ。

実のところ、けっきょく正確にどの部分で断線しているかはわからなかった。この餅ケーブルがなかなか扱いにくくて、結局ヘッドアームから全部引っ張り出して、ドライバからも外してしまい全とっかえすることにした。ケーブルは特にオーディオ用というわけじゃない、ビニール被膜真鍮単線二本を撚っただけのものだが、音に影響が出るかな?とちょっと心配だが、あんまり太い線をここに通してもハウジング内に納まらないしなぁ~って感じ。

ハウジングのシールにちょっと経年を感じる

もちろん、そうして新たに付けた配線はヘッドアーム内を通すことは出来ない(出来るかもしれないが、そこまで頑張らなくていいや(笑))ので、そのままアームの横を這わせている、ひっかかったり邪魔になったりしたら、目立たない形でアームに貼り付けることを考えようと思ったが、意外と邪魔にならないので今のところ、そのままにしてある。

そうして最終的に修理完了。1~2時間程度と、意外とあっさりと修復できて大満足だ。

MDR-CD900ST自身だが、多分これフェイクじゃないよなぁ~っていうのが心配だが(出品者の片を疑っているわけではない。出品者人だって被害者ってことが普通にあるから)、自分の感覚を信じると、まず、装着感が恐ろしくいい。そのものが軽いのかな?FOSTEX TH-7と比較してそれほど軽いってわけではなさそうと言うか、むしろちょっと重いか?って感じなのだが、とにかく装着感が自然なのだ。下手すると装着しているのを忘れそう…ってくらいというのは大げさだが。

音については、これがモニタ的ってことなのか…って感じ。確かに「正確」になっているというか、緻密な音だ。amazonのレビューでは「鑑賞」用の鳴らし方ではないみたいに書いてあったが、個人的には、かなり好きな鳴り方だと思う。ただし、これはFET差動HAで鳴らしたときの話。nabe氏の頒布品である低電圧HPAで聴くと、けっこう「サ行」が刺さる音になった。この組合せは実はちょっとしか試していないので、第一印象だけだが。

ま、どっちにしろ、このヘッドホンは近い将来バランス対応に作り替えちゃうんだが…。(とはいえ、同時にアンバランスへのアダプタも作るんだろうなという気はする)。

 

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