直火式エスプレッソマシン
う~む、またまた年末にやらかし気味。そろそろエスプレッソ用の豆が底をついてきたので(真空パックがあと一袋はあるが)、なくなってしまわないうちに、注文しておくことにした。ちょうど、普通のコーヒー用に挽いた粉もなかったので、合わせて注文することにしたのだが、それがマズかったのかもしれない。
豆などを注文するのは、ここのところは「珈琲問屋」さん。で、いつものように一番安い、その月のサービス品をエスプレッソ用に焙煎してもらう。で、一緒に同じ豆を紙フィルター用にも挽いてもらって注文。全部で2kg分で3,200円。前は、2kgで2,500円程度だったのだが、昨年くらいから急激に珈琲が高騰してしまった。
で、今朝その珈琲が届いたのだが、ガビーン。注文を間違えてしまった。現在使用中の Saeco Odea Giroは全自動のメーカーで毎回豆を挽くところからやってくれる。その前は粉をフィルター容器に詰めてダンピングするものを使っていたのだが、その時の感覚でエスプレッソ用に挽いたものを注文してしまった。もちろん、Odea Giroでは、この粉は使えない…。あう~。
紙フィルターで飲んでしまってもいいのだが、かなりの深煎りで、挽きも細めだから、さすがに紙フィルターで淹れると、すごいことになりそうだ(あま~いカフェオレにはいいかもしれないが)。ってことで、この粉を正しくエスプレッソとしていただくために、な、なんと新たに直火式エスプレッソマシンを導入することにした。
とりあえず、あまりコストをかけないのが目標だったので、定番のBIALeTTIの1カップ用モカ・エクスプレスに決定。2,500円弱というお手軽さ。が、落とし穴が…。この直火式マシンたちは、一般的に底面が非常に小さい、1カップ用ともなると、直径が6.5cmしかない…。家のガスコンロの五徳の中央部分の空間の大きさを測ってみると約10cmあるし…。乗せられないじゃぁ~ん。ってことで、こういうときのために、ガスセーフティとか、ガスコンロアダプタとか呼ばれる小道具があるのだが、Amazonには残念ながら置いてない…。
いろいろ探した結果、東急ハンズの通販で入手できることがわかったので、追加で注文。これがちょっと痛くて、送料も取られて合計1,500円ほど。う~む、だんだん本末転倒気味になってきた。とはいえ、前から、この直火式マシンにもちょっと興味があったので、いっかーって感じではある。
ちなみに、直火式では通常、大が小を兼ねないらしい。すなわち、3カップ用で1カップだけ淹れるというのは出来ないわけだ。中には、容量をちょうど半分にするパーツが付属するものもあるらしいが、6カップ用で1~5カップ分を自由に淹れると言うことが出来るわけではない。自分の場合、朝の1カップ分、それもデミタスカップの1杯分、50ccをおいしく飲みたいので、もっとも小さい1カップ用を注文したわけだ。
あ、例によって、ついでにAmazonで、これまた前から興味があった「ハリオ クリーマーキュート」をオーダー。最近Odea Giroのスチーマーでの泡立てがイマイチだし、BIALeTTIで淹れるようになると、泡立てだけのために電源入れるのもあほらしいしってことで、チャレンジしてみることにしてみた。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
オリンパスから、マイクロフォーサーズマウントの新しいレンズが発表された。掲題のとおり、やたらと長い名前だ。要するに、マイクロフォーサーズ向けの竹標準ズームということなんだろうか。それにしては、F3.5-6.3というのは、ちょっと暗すぎるような気がする。テレ端が60mmというのなら、まだしも50mmで、F6.3って、いくらなんでも暗すぎないか?よほど明るいシーンじゃないとテレ端は使えない気がしないでもない(換算100mmだからなぁ~)。手ぶれ補正はあるにしても、換算100mmでは、せめて1/15くらいのシャッター速度は欲しいが、F6.3では、よほど明るいシーンじゃないと無理だろう。う~ん、三脚必須か?
とはいうものの、このレンズ、実はいろいろとギミック満載だ。主なものは、
- パワーズーム
- 防塵防滴
- エクステンションチューブ機構内蔵
って感じだろうか。3.は、要するにマクロ機能で、このモードだと0.72倍まで寄れるとのこと。と、思ったら、35mm換算0.72倍とか書いてあるなぁ。ちょっと微妙か?ま、Ft値が暗いのは、描写を優先したからなんだろうから、おそらく写りはMZUIKO 45mmに匹敵する位のことはあるのだろう。名乗ってはいないが、マイクロフォーサーズ版 ZD14-54mmっていう位置づけなのであれば、それは最低限のハードルではあるだろう。
防塵防滴というのも、それに見合うボディの到来を予感させる。
と言うわけで、当初F3.5-6.3という暗さから、まったく興味の涌かないレンズだったのだが、マクロモードがあることで、ちょっと興味が出てきてはいた。それで、何気にオリンパスのオンラインショップを覗いてみると、定価49,875円のところが、39,800円となっており、さらにはポイント利用も20%までと拡大していて、ズイコープレミアム会員の5%割引と合わせると、なんと30,000円ちょっとというバーゲン価格になってしまう…、さすがにこれにはあらがうことが出来ずにポチってしまった。カメラボディは未だに第一世代の E-P1, G-1, GF-1しかないというのに。これらのボディでこのレンズのいろんなギミックは対応できるのか、ちょっと心配だ。
しかし、パナソニックが、LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6では、あっと驚く薄さを実現したのに対して、もう開き直ったとしか思えない、約27mm vs 83mm である。フィルター径も37mm vs 52mmであるから、見た目以上に差は大きいだろう。好意的にとらえるならば、この差は、そのまま描写の差となるはず。おそらく X VARIOは電子補正バリバリであるはず。要するに、コンデジでは当たり前の手法を交換レンズに持ち込んだものだろう。それに対して、この 12-50mm がこれだけ「普通」の大きさになってしまっているのは、ある意味馬鹿正直に光学性能を求めた結果なんだろうと考えられる。それでも、竹標準14-54mmと比較して、これだけ小さくするために、明るさを犠牲にしたと言うことなんだろうか。
そう言う意味で、暗くはあるが、描写や使い勝手が、ZD14-54mmに近いものであるなら、それが30,000円ぽっきりで手に入るのにポチらない理由はないだろう。
発売は来年の1月下旬と言うことなので、楽しみに待つことに使用と思う。しかし、また散財モードのスイッチが入った感じで、いろいろやばい感じだ。自制を心がけねば。
Walkman WM-E052
なんか、衝動買いも年末モード(笑)。スイッチが入ったかのように、小物なんかをポチりまくりだ。
まず、先週の日曜日に集荷されていったiPod 5th gen 30GBだが、思いの外、早く返ってきた。水曜日の夜には手元に戻ってきて、予想通り新品に。Mac miniで同期するか、ThinkPadにするか、少し迷ったが、結局はMac miniの方で同期することにした。iPod本体のHDDのフォーマットがWindowsのiTunesで同期するか、Macのそれで同期するかで、異なるので、迷うところ。自分の場合、Windows状のiTunesでは、基本wavファイルでリッピングしていて、Mac miniでは Apple LossLessでという使い分けがあるので、やっぱりiPodはMac miniの方でってなるのは必然だったのかもしれない。
なんか、手元にない間に、iPhoneの厚さになれてしまったせいか、戻ってきたiPod 5th gen 30GBは、前より分厚くなったように感じた。60/80GBバージョンの裏蓋担ったのか?とも思ったが、はかってみると厚さ11mmで、30GB のスペック通りだった。気のせいらしい。ちなみに60/80GBバージョンは14mmの厚さがある。
しかし、30GBだと、たとえApple LossLessでも、手持ちのライブラリ全部は収まりきらない。しかたないので、スマートプレイリストでApple LossLess or WAVエンコードをランダムに27GB分を集めてきて、そのリストを同期するようにしている。通常はランダムでしか再生しないので、これでも、ほとんど不満はない。
おっと、そう言えば、今朝Appleから請求書が届いていたけど、サイトのプライスリストでは 6,800円となっていたのに、円高反映なのか、4,800円請求となっていた。これはうれしい誤算だった。っていうか、4,800円で新品と交換なら、かなりのお得感だ。こうなると、内部HDDの120GBへの換装とか、やりたくなくなるなぁ~。
で、タイトルの件。実は先週の日曜、湯船につかりながら、MG-F516(Kenwood Media Keg 16BG)をBGM用に鳴らしていた。もちろん、入浴前に本体もスピーカーもジッパー付のビニール袋に入れて、かごに入れて、頭上の突っ張り棒に懸けるようにして、水濡れには最大限の注意を払っている。しかし、ここ半年くらい調子が悪く数分ごとにプチフリなんかを繰り返してはいたMG-F516が、いよいよプチじゃないフリーズをしてしまい、スイッチ類の操作も受け付けなくなってしまった。風呂上がりに、クリップの先でリセットすると、一応再起動はするのだが、鳴らしていると、しばらくしてやっぱり完全フリーズ。音はいいのだが、これほど耐久性がないとつらいものがあるなぁ~と思う。
で、じゃぁ、お風呂で音楽が聴けないじゃないかぁ~と言う、「キュー」が出てしまったので、それに応えないわけにはいかない(笑)。当初はあまり音質にはこだわらず(だって、そもそもお風呂では、ホームセンターで買ってきたダイナミックスピーカーで聴いているし)、韓国とか中国とか米国のメーカーの安いDAPを試してみようと思っていた。アイリバーとかCreativeとか…。とはいうものの、あまりにも怪しいものは避けるつもり、一応音はしてますなんてシロモノでは困る。
とかいう基準でamazonでざーっと見ると、なんかおもしろい製品がまるでない。思ったより、安くない。普通に3,000~6,000円くらいしちゃうし。本当にそうかは別にして、感触としては、iPod(iPhone)とWalkmanに完全に駆逐されてしまったって感じ。確かに、iPodもWalkmanも最廉価のものだと、実売5,000円前後くらいになっちゃうだろうし。iPhoneとか携帯がDAPとしても認知されるようになって、パイが急激に小さくなってしまったのも影響しているんだろう。
と言うわけで、結局のところ、カセットテープ以来のWalkmanを買うことになってしまった。amazonではなく、sony storeで、3年Wideの保証付きで 5,000円ちょっと。確かに、これじゃぁ、安さで勝負のメーカーはつらいだろう。ちなみに WM-E052は2GBのバージョン。Walkmanには、今のところ、Z, A, S, E, Wというシリーズがあるのだが、Z, Wはちょっと毛色が違うので、「普通」のDAPシリーズの A, S, Eの中ではもっともシンプルなもので、メモリも 2GB と 4GBのものしかない。ちなみにAシリーズは最高64GBまである。
正直、2GBというのは、微妙に帯に短したすきに長しって気がしないでもなかったが。4GBにしてみたところで、それが大幅に改善されるわけでもないので、コスト優先でこの選択になった。どうせなら、ゆくゆくはWalkmanが MGR-A7の代替になれるかを知っておきたいという動機もかなりあったのは確か。
で、これまたiPodと同じく水曜日の夜には届いてしまった。木曜日の朝の通勤には、最近のお気に入りの阿部真央やmiwaなどを突っ込んで、SHURE SE-215をE052のPhonoジャックに直接挿して聴いてみた。実は、届いた夜に FOSTEX TH-7で聴いたときに、正直びっくりするくらいいい感じに聴かせてくれたので、期待していたのだが、結果としては、かなり残念な感じ。どうも、製品の位置づけから、アンプ自体が、圧縮音源用に大きく振られているみたいで、非圧縮音源を少し大きめのボリュームで鳴らすと、けっこう不愉快な鳴り方をする。TH-7のような、ゆったり目の鳴り方をするヘッドホンでは、そのあたりを吸収して、ちょうどいい感じに包み込む余裕があるのだが、カナル型のイヤホンのように耳の中で繊細にと言うか、精密にというか、そういう「再生」をすると、細部の刺々しさが、脳に刺さる感じで、金田氏のデジタルは脳を破壊するって言う気持ちがわかった気がするような、そういう感じだった。
で、これまた衝動的だが、WM-PORTからLINE-OUTを取り出すケーブルもオーダーしていて、それが木曜日の夜に届いたので、金曜日は、E052+op-dbuf2+SHURE SE-215という組合せで出かけた。が、が、が、これが、大正解というか、もう前日の評価は一変してしまい、これなら、安心して大容量のWalkmanに乗り換えられるかもというくらいの音。前日の刺々しさと言うか、乱暴で雑なイメージが完全になくなってしまい、むしろ、おとなしくまろやかなものになって、音漏れを気にしなくちゃいけないくらいの大音量で聴いても、音楽の良さが引き立つばかりで、むしろ、耳に悪いんじゃないかと思って、ちょっと音を絞るくらい。MGR-A7の場合、逆にちょっとカクカクし過ぎというか、音のエッジを正確に表現しすぎるんじゃないか?という感じなのだが、E052だと、なんか人間らしいまろやかさというか、聴いている人への優しさを感じさせるような感じに再生してくれる。かといって、音の粒自体が「なまって」しまっているわけじゃなく、ちゃんと一つ一つの粒立ちは聴き取ることが出来て、不満はない。そう言う意味では、WalkmanのLINE-OUTはMGR-A7よりいいかもっ!って思えるほどだ。
不思議なのは MGR-A7の場合、LINE-OUTとPHONO-OUTの差がほとんど感じられないのに対して、Walkmanの場合の、この「まるで違う加減」は何なんだろうなぁ~ってこと。
とは言え、もったいないけど 052はあくまでもお風呂用(笑)。何しろ、2GBなので、ATRAC-Advanced-Losslessでもせいぜいアルバム3枚ほどしか入らない(何しろ、2GBといいつつ、曲が入れられるのは1.5GBほどだし)ので。
ShureのSE-215
あぁ、こうして自分の時間があって、好きに使える幸せを噛みしめていたり(笑)。
なんてこと言っていたら、やっぱり家庭を持つなんて出来ないんだろうなとも思ったり…。家族のために時間を使うこと=時間を好きに使えるとなっちゃうと、本当に幸せなんだろうけれど。と、またまた出だしからタイトルとは関係ない話になってるな。
SE-215というのは、前にも書いたかな、Shureのイヤホンで、Shureにしては珍しくBA型ではなくて、ダイナミック型のイヤホンだったりする。であるが、けっこうユーザーの評判がいいと言うこともあって、魔が差してしまった。送料込みで8,000円弱というのは、なかなかお買い得ではあるが、果たして自分の嗜好にマッチするかどうか?
まず、知ってはいたが、ポチったときには全く意識していなかったのが「Shure掛け」の問題。写真のようにケーブルを耳たぶの上方から後ろ方向へ回して懸けるようにするのが、いわゆるShure掛けなんだけど、これがなかなかぴたっと決まってくれない。こんなんで、例えば会社帰りにバス停に向かう道すがらイヤホンを装着するなんてことが出来るんだろうか?と心配になる。また、このShure掛けが決まらないことも、要因の一つなのかもしれないが、装着感が非常によろしくない。イヤーピースがしっかり耳穴にはまったという感じがしないのだ。そのせいで、音の出口が遠く、音圧も漏れてしまうため、低音がまるで響かないし、高音も変にシャカシャカして、実際鑑賞に耐えない。
イヤホン本体を指で押さえてやると、そうそう悪くない音がするので、おそらく素性自体は悪くないと思うのだが、とにかくこの耳にぴたっと来ない状態ではどうしようもないというのが正直な感想。
その後、ピースをウレタンフォームのものに変更し、装着前に、フォームを指でぎゅうぎゅうにつぶしてやり、小さくしてから耳穴に突っ込んで、その後指で押さえてフォームが素の形状に戻り、自分の耳穴の形にフィットするように膨らむのを待つと、フィット感がばっちりというのを、どこかで見て(と言うか、今までフォーム製のピースってこんな風に使うってことを知らなかったので、基本あまり使ったことがなかった)、その方法を試してみると、装着感は劇的に改善された、まだShure掛けそのものへの違和感は残っていたが、それでも215から聞こえてくる音が、そうかこういうイヤホンなのかとわかる感じのちゃんとした音になったのは確か。
実は、このフォームのピースを試す前に、ShureのSEシリーズ用に別売している「トリプルフランジ」という3段の鏡餅状になったイヤーピースを注文していた。装着感が劇的に改善するというレビューなどをみて、試してみることにしたのだが、amazonでは3セットで2,000円弱というお値段。いやいや3セットも要らないし…。と言うことで、e-イヤホンで、一組700円弱(送料無料)というのを見つけて注文したんだけど、まぁ、それにしても、これで700円か~っていうお値段ではある。
このトリプルフランジイヤーピースは製造過程の都合なのかと推測されるが、イヤホンに付ける側(耳穴側の反対側)が長くパイプが出ている。これを適当な長さに切って使うらしいのだが、どのくらい着るかっていうのは、おそらくどこにも書いてない。で、切りすぎたりしたら、取り返しがつかないので、とりあえず半分くらい、鏡餅の一番下のお餅の半分くらいになる感じで切って、装着して見た。まず驚くのは、そのしっかりした装着感、しっかりしたというか耳にしっかりハマっちゃって、外すときも簡単には外せないくらい似なる。ところが、この状態で音楽を鳴らすと、いやはや全然ダメ。完全にトンネルの向こう側で音が響いている感じで、低音がどうとか、高音がどうとか言う話ではなく、音楽になってない…。この段階では、イヤホン本体の音の出口が、イヤーピースの穴のかなり奥の方にある状態で、それがこの極端なホール状態を招く原因だったと思われる。
そこで、さらに残っていたパイプ部分を半分くらいにして試してみたが、あまり改善せず、結局パイプ部分のほとんどを切り取って、これ以上は通常の文具のはさみでは切れませんってくらいにしてみた。そうすると、けっこう響く感じが和らいだようだったが、ここでフォームイヤーピースと変えて比較してみると、やっぱりかなり「変な」音だった。改善はしているが、とてもまとも音とは言えない。実際、イヤホン自体の音の出口も、イヤーピースの穴からまだちょっと遠い感じだ。
そこで、最後にはカッターを使って、パイプ部分を全部切り取り、それどころかちょっと掘り下げているくらいの感じにしてみたのだが、これはかなり効いた。と言うか、ようやくちゃんとした、このSE-215の音を聞くことができるようになった。装着感もばっちり。それとともに、Shure掛けも、耳に懸ける部分の針金(?)をどんな感じで曲げたらいいかとか、試行錯誤しているうちにちょっとわかってきた感じもあって、全体的に装着感が安定してきた。ただし、問題は付け外しが、やっぱり気軽ではないってこと。それなりに面倒というか、手間がかかるので、何か他のことをしたり、注意を逸らしながら、装着するというのは出来そうにない。
で、肝心のSE-215の音だが、今まで経験してきたイヤホンと決定的に違うのは、楽器の音が、耳穴の外側から聞こえるものもあると言うこと。音場が広いというのだろうか、楽器が鳴っている空間が明らかに自分の頭の大きさより広く、外側から音が聞こえる。まぁ、それほど離れているわけではないが、少なくとも、耳の外側にあるイヤホン本体で響いている音を感じることが出来るのは確か。
これはなかなか新鮮で、今までイヤホンの音場は基本的に自分の頭蓋骨の内部にしか存在しないように思っていたが、耳の外側で楽器が鳴っている感じがするというのは、悪くない。どちらかというと、ヘッドホンに近い感じの聞こえ方なのかもしれない。また、前にも書いたと思うが、音の粒の一つ一つはちゃんと描写しているが、かりかりしていなくてどれも、とても自然な聞こえ方をするっていうんだろうか。MDR-EX500の音が、割と、こんなに解像しているんだぞ、どうだすごいだろうっ!ってこれ見よがしに「いい音」を気取っているのに対して、そういう気取りというか、わざとらしさがなく、ややもすると、全然すごくないというか、当たり前に鳴っている感じに思ってしまいそうだ。
正直なところ、実はMDR-EX500の音の方が、個人的には好きかなって気はするが、この「大人のShure」の音も悪くない。実は、haiga氏のバランス出力ポタアン用にMDR-EX500はバランス出力対応に改造するつもりなので、アンバランス用の主力イヤホンが、このShureになりそうだ。しかし、実際Shureがけのイヤホンをしている人を町中で見かけたことがほとんどない、多分だいぶ昔に一回だけ見かけたことがあるような…。ので、ちょっと恥ずかしかったりもするが、ちゃんと装着できると安定していい音なのも確か。まぁ、しかし多くの人がこのShureイヤホンの最初のハードルを越えられずに脱落しているんだろうなぁという気がする。
「理解しながら…」改め「FET差動HA」ってことにしようかな
タイトル通りなんだけど、「理解しながら作るヘッドホン・アンプ」の付録基板で作ったヘッドホンアンプ…っていくらなんでも長すぎるし、アンプそのものの形式や性質を表しているわけでもないので、「FET差動HA」って略すことにした。さらには、作者殿への敬意を示すために「ぺるけ式」と前置するのが、この形式のヘッドホンアンプを作成されたり、話題にされている方々の間での習わしとなっているようで、自分の場合、全然その末席にもおこがましくて近寄れないが、その習わしに従わせていただこうと思う。
この「FET差動HA」はその名の通り、FET(ってこれがまた普通にはわからない略語だな…)すなわち、Field Effect Transistor 電界効果トランジスタを使用したアンプってことになる。アンプって「増幅器」のことで、入力された信号を「増幅」するのが仕事だが、小さい入力信号に変化を、大きな出力信号の変化とする機能の一番プリミティブな部分を担っているのが、かつては「真空管」であり、今は「トランジスター」ということになる。そういえば、ちょっと前にトランジスターに代わる新たな「増幅機能」を持つ何かが発見か発明家されたようなことをスラドで読んだような気がしたが気のせいだったかな。
で、ただオーディオ用のアンプでは、この小さな信号を、大きな信号に反映させるときの「正確さ」が求められる。それどころか、入力信号のよくない部分を補正して増幅してくれないか?くらいの勢いで性能を求められる(笑)。そういうわけで、この増幅機能を持つプリミティブなトランジスタだの真空管だのを組み合わせて、より複雑で規模の大きな回路にして、その回路への入力と、増幅結果がより好ましいものになるように、創意工夫が凝らされて「オーディオアンプ」が作製される。大きなスピーカーを駆動するアンプの場合は、それだけ増幅率も大きく、悪い部分も増幅されてしまうので、(逆に大局的には細かいところは大きな音に隠れてしまうという面もあると思う)、それらを補正したりするために、いろいろいろんな付加的回路も付け足されて規模も大きくなりやすい(らしい、っていうか、そんな気がする^^;)。
それに対して、ヘッドホンアンプの場合、逆にそれほどの増幅率を求められないが、ヘッドホンで聴くため、スピーカーで聴く場合に比して、ノイズやちょっとした音の変化に、聴く側が敏感になってしまうため、正確さというか、素直さというか、そういう部分はよりいっそう求められる(と思う…)。
例によって脱線しまくりだな。ま、いいかー。もう少し続けると、このトランジスタを組み合わせた増幅回路部分を1個のICにまとめてしまったものが、いわゆる「OPアンプ」で、このOPアンプのIC一個で複数のトランジスタを組み合わせた回路全体と同じ働きをしてくれる。そういうわけで、自作のヘッドホンアンプの多くは、このOPアンプを使用することで部品点数を大幅に減らすことで作製を容易にして、かつ性能を一定水準以上に安定させることに成功している。
最初に頒布キットで作製したnabe氏の「低電圧HPA」も、LME49721というoPアンプを使用したもので、性能もここで取り上げている通り、個人的には非常に満足している。ところが、この「ぺるけ式FET差動HA」はOPアンプを使っていない。素のFETとトランジスタで回路を組んでOPアンプ相当の増幅回路を実現しているわけだ。こういう実現方法を「ディスクリート」という、まぁ「コンクリート」の逆ですな。
ディスクリートだから、どうとか、OPアンプだからどうとか、言えるような知識や経験はまるでないので、どちらの場合も、それぞれなかなかいい感じに音楽を聴かせてくれる。ただ、ぺるけ式FET差動HAの場合、電源が12Vと言うこともあるのか、出てくる音楽に余裕があるところが、感じる違いだろうか、これはディスクリートとかOPアンプとかには関係ない部分だし。もちろん、この違いの原因が電源の余裕のためなんて、誰も言っていない、個人的な「感じ」でしかないわけだが。
ところで、前々回の記事だったろうか、ちょっと触れたのだが、haiga氏のページで頒布されているバランス式出力のポタアンキットを注文(なんて言っていいのかな?好意で頒布されているキットに対して)して、昨日届いた。実は、このバランス式出力のポタアンって、中身は本ぺるけ式FET差動HAをポータブル化したものだったりする。と言うわけで、本当に低電圧かしているにもかかわらず、この12Vのアンプと同じ効果を得られるのか?あるいはバランス出力によりさらに一歩上をいく音を聴かせてくれるのか?楽しみである。が、届いたパーツを、ちょっと見て、びっくり。前もって作製手順pdfでわかってはいたのだが、チップ抵抗やDualトランジスタチップのなんと小さいことか…。チップ抵抗とか、ごま粒をさらに薄く半分に切ったものより、さらにさらにもうちょっと小さいくらいだ((T-T)。こんなの本当にハンダ付けできるんだろうか?確かに今回作製した基板と比較すると送ってきたプリント基板は1/8もない程度の面積だし…。正月休みに頑張って作り上げられないかと…。
で、今朝iPod 5G 30GBが無事引き取られていったので、試しに MGR-A7をソースに聴いているところなんだが…。iPodで聴いていても、特に不満もなかったし、「やっぱMGR-A7じゃないとダメだな」なんてまったく思わなかったのだが…。それでも、やっぱり、こうして「よりいいソース」で聴くとけっこう違うので、困ってしまう。特に衝撃だったのは、松下奈緒の映画「チェスト!」のサントラから、唯一彼女のボーカルが含まれる「流れる雲よりもはやく」。いつものポータブルセットでは感じたことのない奥行きの深さを感じさせてくれた。彼女の決して上手とは言えないが、きまじめで一生懸命な歌唱が唄のテーマとも見事にマッチして、ただただその「音楽」に涙しちゃうようなそういう感動を呼び起こしてくれる「世界」を垣間見れたようなそんな感じ(って、大げさすぎだな、さすがに)。
う~ん、まぁ、iPodが戻ってきてから、どうするかは考えよう…。
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