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ケーブルの威力
実のところ、今回(この5月くらいから)オーディオがプチ・マイブームになるまでは、いわゆる高級ケーブルの効能にはかなり懐疑的だった。少なくとも、自分程度の、いい加減なというか、あまり繊細とは言えない音楽鑑賞力で、はっきりわかるほどの差はでないのではないか?とかなりその効果を怪しむスタンスだった。
ところが、今回は何を思ったか、自室のセットでは、アンプDTX-5とフロントスピーカーのTANNOY Mercury F-3間に、逸品館さんお勧めのAET/AIRBOWのHCR-ACF/EZ、なんと特価で1,200円/mという自分のようなへっぽこオーディオファンにはもったいなさすぎるような、ってそんなこと言っていては、きっとオーディオファンとは言えないのだろうが…。で、その人生初って感じの高いケーブルにしてみた。(とはいえ、逸品館さんのケーブルラインナップを見ると、ペアではあるが、70,000円/1.5mとか、さらに2.5mペアで20万円以上とか…お、おそろしい…、まぁ何100万円もするスピーカーと何100万円もするアンプを接続するんだろうから、当然なのか…。うちの家より高くなるよ…)
あ、違った…。このケーブルは TANNOY Mercury F-1customと一緒に買って、最初からこのケーブルとTANNOYスピーカーという組み合わせだったのか、ただし、最初アンプは PIONEERの VSA-C300だった。そんなこんなで、実はこのケーブルの効能というものが、わからない組合せというか、順番での投入だったわけだ。
同様に自室にCDプレーヤーCD6002を追加したときも、一緒にRCAケーブルを変えた(実は、ほんのしばらくはおんぼろケーブルでつないでいたが、その状態ではほとんどちゃんと聴いていない)ために、これまたケーブルの効能について確信を得ることができなかった。という感じで、またもや、コンポーネント本体と同時にケーブルも変わることになり、ケーブルの効能に対する懐疑を覆すにはいたらなかった。
で、今回、リビングのオーディオのプチグレードアップについては、なぜかケーブルの威力を思い知らされるような順番での導入となった。最初、アンプは VSA-C300、スピーカーはTEACの5.1chセットのサラウンドスピーカ2個で、その間は、あり得ないほどおんぼろな(と今なら言える)スピーカーケーブルだった。ただ、その段階では何がどの程度問題なのか、今よりさらに全く分かっていない状態だったので、聴こえてくる音はかなりショボイ感じではあるが、これはおそらくスピーカーのせいではないかと思っていた。(今思うと最大の原因はスピーカーケーブルだったと、ほぼ断定できる)
その後、ヤフオクで落札した現在使用中のTANNOY Mercury mX-3が届き、スピーカーだけを交換。ところが、思い描いていたような劇的変化が感じられない。もちろん、その前のサラウンドスピーカーとは比較にならないが、その当時はすでに自室で TANNOY Mercury F-3 を使用中だったので、それとの比較で言うと、はっきり言って全然ダメ、同系列のスピーカーとはとても思えないって感じ。しかし、これがアンプのせいなのか、スピーカーのせいなのか?それ以外なのか?あるいは、全部?なのか、分かっていない。
で、いろいろ悩んでいる間に、スピーカーケーブルが届いた。今回は、さすがに自室のような立派なケーブルは使えなくて(実は設置の関係で、自室よりも長さも必要だったし…)、ヤフオクでBELDEN9497を4mx2ゲット。240円/mと、HCR-ACF/EZの1/5の単価だが、モノ的には定評があって、それなりに安心して使える。届いたものを見ると、さすがにHCR-ACF/EZと比較して、シールドとか、芯線の様子とか、値段なりの差はあるようにも思えるが、問題は性能というか、効能だろう。
これが、最初のケーブルに関する「びっくり」。いやはや、全然違う、同じスピーカーなのか?と思えるほど、印象が変わった。というか、だいぶん、自室の F-3 に近づいたという感じだ。その後にさらに、スピーカーターミナル側に、これまたヤフオクでゲットしたY字ラグを圧着して、接続するとさらに、F-3に近づいた気が…(この違いはさすがに、どの程度だったか、よく覚えていないが)。とにかく、このときに、ケーブルやスピーカーターミナル部の接続の大切さというか、確かにはっきりと効能があるという確信を初めて実感することができた。
そうなると、リビングでCDを聴いているうちに「もうちょっと、もうちょっと」という気持ちになってきてしまうのもいたしかたない…なんてことで。結局、アンプのリプレースとCDプレーヤー新規導入ということになってしまった。もちろん、これらによってリビングのリスニング環境は相当にグレードアップしたのだが、最後のサプライズは、その新アンプのONKYO A-973とCDプレーヤーのmarantz CD5400とをつなぐRCAケーブルの効能。これも最初は余っていた新品のビデオデッキ用のステレオ音声+ビデオの3本のケーブルがひっついている安物ケーブルを使っていて、特に大きな不満はなかったというか、アンプとCDプレーヤーが変わったことによるグレードアップ感が大きくて、それ以上を望む気持ちがわいてきていなかった。
とはいえ、自室のセットと比較すると、今ひとつというか、なんとなく「おもちゃ」っぽい音という(あくまで比較的ということだが)印象であり、まぁ、コストを考えると、このくらいの差は許容範囲か?という感じ、優劣というより、好き嫌いに属する差かもしれないなんて思っていた。
そうして、今朝届いたのが、一応というくらいの気持ちで、これまた、ヤフオクで落札した「カナレL-4E6S RCAピンケーブル」。50cmx2、送料含めて1,460円となかなかのお買い得。ちなみに自室のモガミ+ノイトリックの50cmx2は2,000円ちょっとになる計算だが、それよりはちょっとだけ安いことになる。
しかし、今回は交換前に、安物ケーブルでさんざん聴いたり、自室と比較していたりしたせいか、交換後の音にはちょっと驚かされた。(まぁ、交換前と後で同じソースを聴き比べたわけじゃないので、あまり信ぴょう性はないのだけれど)印象としては、ちょっと良くなりすぎて、下手すると自室のセットよりいい感じになっちゃっているんじゃないか?と逆の意味で「問題」になるくらい、よくなってしまった。ソースはKOKIAの「songbird」で、そもそもこのアルバムは楽器の分離がはっきりしているんじゃないかとも思うのだが、それにしてもそれぞれの楽器がきれいに鳴っているというイメージがさらに強まって、とても心地よい。
心配になって、聴き終わってから、同じCDを自室に持っていき、聴き比べてみることにした。そうすると、自室では、まず低音がかなりしっかり出ている、低音の一つ一つにインパクト感がある。、そのため、最初繊細さというかくっきり感で、リビングに劣るような気がするのだが、しばらく聴いていると、そんなこともなく、あらゆる楽器がちゃんと鳴っており、それについてリビングに劣る感じはしないってことに気づく。どちらかというと、自室の方が、それぞれの楽器の音が「しっかり」しているというか、密度が高そうという聴こえ方だ。あ、そうそう、あと、実際に自室の方がリビングより空間的に狭いのだが、音自体も自室の方が狭い空間で、ちょっとブーミー気味に鳴り響いているって感じも持った。なんか、「ぎゅっ」としている密度感がややもすると「窮屈」な印象になってしまう。晴ればれ感というか、爽快感という意味ではリビングに軍配が上がるように思う。
問題はそれらの差が、何によるのか、さっぱりわからないことかな~。自分にも他人にもまるで参考にならない「感想」で、情けないことこの上ない(笑)。
結局、たとえ、総計10万円ちょっと程度のオーディオシステムでも、ケーブルにはそこそこ気を使わないと、投資がまるで無駄になりますよという教訓を得られたというのが今回の大きな収穫。この差は、オーディオファンとかマニアとかしか気にしないというような差ではないと思う。(リビングの実際のコストは、オークションのおかげで6万円程度だが…、アンプだけは新品で全体を押し上げちゃっているが、それがなければ、3万円しないというケチケチセット)
そうして、ここまでやって、もしかするとアンプのリプレースはなくても、よかったのかもしれないという気もしている。さすがにアンプだけ戻して、聴き比べてみる根性はないし、確かに A-973による向上分は大きいはずだとは思う。しかし、それでも、もともとのスタートは「お古のアンプを活かす」ことが目的だったわけで、リビングのグレードアップにかかったコストの60%弱を占めるのがアンプのリプレースコストというのは、どう考えても本末転倒だ。(が、こればかりは、実際にリプレースしてみないと、それだけの意味があるかどうかはわからないんだよなぁ~、それにA-973自体はいいアンプで、もの自体には大満足しているし)
